米Wall Street Journalの7月21日(米国時間)の報道によれば、関係者の話として、Appleは同社サプライヤらに対して7000~8000万台のレンジで4.7インチならびに5.5インチのディスプレイサイズを持つiPhoneを発注したという。これは12月30日までの生産目標台数にあたる。

WSJの報道を基に推察すると、まず3つのことがわかる。1つは以前にもWSJが報じた「次期iPhoneは4.7インチと5.5インチの2つのバリエーションが存在する」という部分で、同紙の情報ソースではこれに関する情報が現時点でも変化していない点だ。

2つめは7月中旬のタイミングでサプライヤ(ならびに組み立て工場)へのオーダー情報が入った点で、以前までの部品発注の話と合わせ、Appleへの搬入が9月上旬ごろになる可能性が高くなった。仮に新型iPhoneが9月8~12日の週に発表されたとして、その発売は1週間後ないし2週間後くらいのタイミングになるとみられる。

3つめが今回の特に重要なポイントで、具体的なオーダー数字に関する話が出てきた点だ。米Appleの決算報告書(10-Q)によれば、同社会計年度で2014年度第1四半期(2013年10~12月期)2014年度第2四半期(2014年1~3月期)のiPhone販売台数はそれぞれ5103万台と4372万台となっている。

つまりiPhone 5s/5cの販売がスタートしてからの半年で9475万台のセールスを達成したことになる。個々の製品の台数内訳は不明だが、その多くはiPhone 5sによるものと考えられる。