そもそも、Chromebookって?

そもそも、ChromebookとはどんなPCなのだろうか。

最大の特徴はすべての作業をブラウザ上で行うという点にあり、基本的にインターネットへ接続して使うことが前提となる。例えば「Google Chromeブラウザ」しかインストールされていないノートPCがあったとする。どんな作業が行えるだろうか? 想像してみてほしい。ブラウジングはもちろん、オンラインサービス(オンラインゲーム、動画サービス、クラウドサービスなど)などが利用できるだろう。

多くのGoogle Apps(Googleマップ、YouTube、Gmail、Google+、カレンダー、ドライブ、ハングアウトなど)は、プリインストールされる。ほか、Google Chrome向けの拡張機能やアプリなどをダウンロードできる「Chromeウェブストア」では、オフラインでも使えるPC向けサードパーティ製アプリも登場している。Googleアカウントにアプリを保存すれば、Chromeブラウザの同期機能を使って他のChromebookで作業を継続できるアプリもある。

法人向けには、複数のChromebookでアプリや拡張機能、アクセス権限などを一元管理できる、Chromebookの管理ソリューション「Chrome管理コンソール」が提供される。

Google Chromeで行える作業を想像すると、Chromebookの特徴が見えてくる。写真はDell Chromebook 11。画面の左下にChromebook用アプリがランチャーで表示されている

ChromeウェブストアのPC向けアプリ

Chromebookは、ブラウザが動作する環境であれば駆動するため、ハードウェアには必ずしも高いスペックは要求されない。データは基本的にクラウドストレージ「Googleドライブ」にアップロードして利用する。

従って、内蔵するストレージの容量も小さく、製造メーカーは生産コストを抑えられ、消費者には製品を安価に提供できる。Googleは日本市場向けChromebookの記者説明会にて、本国アメリカの2013年ビジネス向けノートPC市場でChromebookが21%という高いシェアを獲得したと話した。当然の結果と言えるだろう。