多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「Android端末でハイレゾオーディオを聴ける?」という質問に答えます。

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日本オーディオ協会の定義によれば、デジタル音源の場合サンプリング周波数が96kHz以上、量子化ビット数が24bit以上のものをハイレゾ(オーディオ)と呼ぶこととなっています。この定義に従えば、2014年7月時点でハイレゾ対応のAndroid端末は数モデル程度とごくわずかです。

そもそもスマートフォンでハイレゾ音源を再生する場合、デジタル出力に対応していることが前提です。AndroidもiPhoneも、内蔵のデジタル/アナログ変換チップ(DAC)の能力はCD品質(44.1kHz/16bit)が上限という端末が大半で、外付けDACへデジタル出力しそこで聴くことがハイレゾ再生のスタイルとなっているからです。

残念ながら、ハイレゾ再生においてAndroid陣営は出遅れています。iPhoneでは、iOS 4.2の時期からUSB Audioクラスドライバに標準対応しているため、USB Audio対応のDAC(USB DAC)を接続すれば96kHz/24bitどころかDSDを含むハイレゾ音源の再生が可能ですが、Android端末のオーディオ出力は基本的にアナログです。Android 4.1からUSB Audioがサポートされましたが、端末にUSBホスト機能が必要なうえ特別なケーブル(USB On-The-Goケーブル)を使わねばならず、しかも端末ベンダー依存のUSB Audioクラスドライバが必要です。Androidアクセサリプロトコル(AOA)2.0というデジタル出力可能な接続規格も用意されていますが、フォーマットは44.1kHz/16bitが上限のためハイレゾ再生とはいえません。

しかし、次の「Android L」には期待できそうです。Androidの開発情報や要望などが集積されるサイト「Android Open Source Project」では、2012年にスタートしたスレッド「Add support for USB Audio」でUSB Audioについて語られてきましたが、7月3日にステータスが「Released」に変わりスレッドは閉鎖されました。詳細は明らかにされていませんが、Android OSにUSB Audioクラスドライバが標準装備される可能性は高いといえます。そうなれば、Androidt端末でも外付けDACを利用する形でのハイレゾ再生が普及するかもしれません。

OSレベルでのUSB Audioのサポートを求めるスレッドが、ステータスが「Released」に変更されたうえで閉鎖されました。次の「Android L」では、USB DACを利用したハイレゾ再生が普及するかも?