ロイヤルホールディングスが7月8日、東京・駒沢にオープンした「プレミアムロイヤルホスト 駒沢店」。福岡に続く「プレミアムロイヤルホスト」の2号店となる。通常の店舗と何が違うのか? そのこだわりを取材した。

店舗外観

内装も上質に

同店は、福岡県福岡市の「プレミアムロイヤルホスト 住吉店」に続く2店舗目の「プレミアムロイヤルホスト」。より「上質な時間」を訪れた人が味わえるよう、料理はもちろん、サービスや内装にもこだわっているという。

鮮やかなグリーンの看板が目を引く店舗の中に入ると、店内は明るく開放的な雰囲気。1人でも気軽に使えるカウンター席から、大人数の利用も可能なソファ席までをそろえ、全106席。

入り口側にはフランス・プロヴァンス地方のガーデンをイメージしたという席が設けられている。また、天井には、1953年に同社のレストラン1号店としてオープンした「ロイヤル中洲本店」を前身とするフランス料理店「花の木」で使われていたシャンデリアをつるしている。店内の細かい装飾にもこだわっているのが特徴だ。

店舗内観

ガーデンをイメージした席

「花の木」のシャンデリア

"手作り"にこだわった料理

同店では、通常の「ロイヤルホスト」グランドメニューから、「プレミアムロイヤルホスト」にふさわしいメニューをセレクト。それに加えて、自家製パンや前菜、デザートといった計4品の「プレミアムロイヤルホスト」オリジナルのメニューも展開している。オリジナルメニューでは、「上質な時間」の実現のため、一貫して"手作り感"にこだわっているという。

「おすすめ前菜プレート」(572円)は、野菜中心の前菜6種類を1皿に盛り合わせたメニュー。前菜は一品一品を店舗のキッチンで手作りしているとのこと。「シーフードマリネ」は、エビやイカ、ホタテなど魚介のうまみをさっぱりと楽しめる一品。「ガスパチョ ~ひとくち野菜ミックス~」は、トマトやタマネギ、パセリなど7種類の野菜が入った冷製スープで、野菜の香りとうま味が凝縮されている。なお、前菜の内容は季節によって変化する。

「自家製パン」(237円) は、粉をこねる工程から一貫して店舗で製造しているパンで、おかわり自由となっている。オリーブオイルと塩・コショウをつけるのが同店おすすめの食べ方。こんがりと焼けたパンの香ばしさにオリーブオイルの風味が加わると、シンプルながらぜいたくな味わいに。塩とコショウのアクセントがパンの自然な甘みも引き立てる。

「サンシャインプレミアムセット 自家製パン付」は、同店のこだわりを象徴するメニューの1つだ。おかわり自由の自家製パンと「おすすめ前菜プレート」、ドリンクの計3品を、好きなメニューに付けられるセットメニューとなる。なお、「おすすめ前菜プレート」は「ロイヤルのオニオングラタンスープ」と「11種の野菜サラダ」に変更可能。価格は723円となる。

「おすすめ前菜プレート」(572円)

「自家製パン」(237円)

オリーブオイルをつける

「サンシャインプレミアムセット」を付けるメインメニューとして人気のメニューの1つが、「熟成ロイヤルアンガスリブロースステーキ ~バルサミコソース~」だ。

同品は、熟成肉の牛ステーキを1口サイズにカットし、バルサミコソースとカッテージチーズをトッピングした一品。やわらかくうま味の凝縮されたステーキに、バルサミコソースのフルーティーな酸味と、カッテージチーズのあっさりした風味が、食べごたえがありながらもさわやかな味わいを演出する。価格は1,544円。

「熟成ロイヤルアンガスリブロースステーキ ~バルサミコソース~」(1,544円)

ほかにも、同店および都心の数店舗限定で展開しているステーキメニューに、「USフィレステーキ」がある。ずっしりとした量感のフィレ肉に「特製ドミグラス バターソース」をかければ、深みとうま味が増してより満足感の高い一皿に。価格は、140gで2,084円、180gで2,894円となる。

さらに、同店では料理に合わせたワインもフルボトルで楽しめる。同店の料理に合うリーズナブルなワインを「ロイヤルホスト」統括料理長自らが選んだとのこと。現在、赤・白2種類ずつを用意しており、価格はグラスで356円~410円、フルボトルで1,922円~2,138円。

「USフィレステーキ」(140g:2,084円,180g:2,894円,写真は140g)

赤ワイン(「スピネッリ サンジョベーゼ」:グラス356円,ボトル1.922円)

「サンシャインプレミアムセット」注文例

ここでしか食べられないデザートも

同店でしか食べられないオリジナルデザートも、"手作り感"にこだわったメニューとなっている。

「自家製ストロベリーティラミス」は、ビスキュイ(生地)と店舗で手作りしたクリームを重ね、ストロベリーソースと生のイチゴ果実で仕上げたイチゴ風味のティラミス。後に残らないさっぱりとした甘さを楽しめる。スモールサイズと通常サイズの2種類を用意しており、スモールサイズは410円、通常サイズは594円。

「自家製ストロベリーティラミス」(スモールサイズ:410円,通常サイズ:594円,写真はスモールサイズ)

「CCブラウンサンデー」は、1974年に発売された歴史あるデザートである。全国の「ロイヤルホスト」で同商品を扱っている店舗は、「プレミアムロイヤルホスト」のみ。高級感のある銀色のパフェグラスは、同品のためだけに用意された容器だ。

器の底までぎっしりと詰まったバニラアイスクリームに、生クリームと砕いたアーモンド、チェリーのシロップ漬けをトッピング。その上に、温めたチョコレートシロップであるホット・ファッジソースをかける。ぜいたくな甘みの中で、アーモンドの食感と香ばしさがアクセントとなり、濃厚ながら飽きのこない味わいだ。価格は518円。

「CCブラウンサンデー」(518円)

たっぷりのソースをトッピング

いかがだっただろうか。ファミリーレストランの気軽さを備えながら、"豊かで上質な食事"を提供するという「プレミアムロイヤルホスト」。内装や料理もさることながら、マニュアルに縛られない心のこもった接客も同店の自慢だそうだ。こだわりの詰まった空間と料理を味わいに、足を伸ばしてみるのも良いかもしれない。

心のこもった接客も

※価格は全て税込