説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「分割払いの残り回数があるけれど、新しいiPhoneに機種変更できる?」という質問に答えます。

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分割払いを選択していて残金がある場合でも、機種変更は可能です。ただし、他のキャリアを含め滞納のないことが前提です。審査にクレジットカードや住宅ローンほどの厳しさはありませんが、現在滞納中であれば分割払いの申込みを断られる可能性は大です。

分割払い中に現在利用中のキャリアで機種変更する場合、残金を一括払いするか、残金を機種変更後の支払いに合算して毎月支払うことを選択できます。ただし後者を選択した場合、各キャリアが実施している割引サービス -- ソフトバンクは「月々割」、au/KDDIは「毎月割」、ドコモは「月々サポート」 -- は適用されなくなります。自分のおサイフに余裕があれば残金を一括払いして、機種変更の結果余った端末を売却することがもっとも金銭的に損のない方法といえます。

毎年6月に開催されているAppleによる開発者会議「WWDC」では、基調講演の場でiPhoneの新製品に関する情報はありませんでしたが、例年のペースからいうと今年(2014年)も秋頃に新型iPhoneが発売される可能性が大です。2013年秋にiPhone 5sを分割購入したのであれば、残り1年近くを割引サービスなしで利用し続けなければならないことになります。

経済的な面からいうと、契約から2年間適用される割引サービスをフル活用したほうがトクですが、そうすると最新のiPhoneをガマンすることになります。新機能/高性能が生み出す効率性とキャッシュを天秤にかけ、より価値が高いと考えたほうを取ればいいのではないでしょうか。

iPhoneの機種変更は分割払いの残金がある状態でも可能ですが、割引サービスが適用されなくなるデメリットがあります