まとめ

iPhone以上に、Macのアクセサリには面白いものがたくさんあります。

本連載の猫背回で紹介したRain Designは、iMacを固定するためだけのキャスター付きテーブルを用意していますし、SlateGoの前身は、Slate Proといって、マウスパッド部分と、iPhoneを立てることができるスリットが入った板でした。iPhoneの厚みが変わったらどうなるんだろう、と余計な心配をしてしまいます。

Appleが、1つのモデルを作ったら、そのデザインをしばらく使い続けるという性格も、アクセサリメーカーがアグレッシブな特注したようなアクセサリを作ることができる理由でもあるでしょう。例えば、iMacは、多少の材質やデザインの変更はありましたが、基本的なスタイルはIntelチップを採用する以前のiMac G5の頃から2004年から変わっていません。

物のデザインがプラットホーム化する、という考え方は2001年のiPodから花開いたアクセサリ文化を踏襲するものでもあり、現在のApple製品を使う楽しみにもなっていると言えるでしょう。

松村太郎(まつむらたろう)
ジャーナリスト・著者。米国カリフォルニア州バークレー在住。インターネット、雑誌等でモバイルを中心に、テクノロジーとワーク・ライフスタイルの関係性を執筆している。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ビジネス・ブレークスルー大学講師、コードアカデミー高等学校スーパーバイザー・副校長。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura