インターネットで海外旅行のツアーや航空券を探している際、気になるのが航空会社の信頼感とサービスだろう。実際、ヨーロッパの「ブラックリスト」に載るような航空会社や、とんでもなサービスしかしてくれない航空会社もある。そんな航空会社に乗ることなく、より良いサービスで快適な海外旅行をするために、チェックしておきたいサイトを紹介しよう。

シンガポール航空は日本だけでなく世界中で評価が高い

5部門とその総合でランキング

まず、サービスの良し悪しを知るためにオススメなのが、エイビーロードの「エアラインランキング」だ。30年近く続いている歴史あるサービス調査であり、目の肥えたリピーターから初心者まで4,000人前後の多数のサンプルによる調査であり、ユーザーのコメントを見ると細部にわたってよく観察しているのが分かる。毎年実施されている調査であり、近々の航空会社の頑張り度合いが知れるのも特徴だ。

「客室乗務員」「機内食」「機材・設備」「機内エンターテインメント」「空港職員」の5部門と、それら5部門のポイントで「総合満足度」を算出しているため、乗客サービスに絞ったランキングだといえる。

日本人にとって心地のいいサービスを評価

そして、この調査の最大のメリットが、日本人による日本人目線のサービス評価である点。世界には調査会社からメディアまで様々なエアラインランキングがあるが、日本人旅行者の価値観とは違う部分で評価されている点があるのだ。

例えば、イギリスの航空サービス調査会社「スカイトラックス」は乗客による満足度に加え、同社のスタッフも覆面で搭乗して評価する信頼感の高いサービス調査だが、日本人旅行者が重視する部分と少しずれがある。

その例として、この調査の機内食評価にはパンやチーズの種類を幅広くそろえるという項目があるのだが、中には日本人にはなじみが薄く、また口に合わないものも少なくない。もちろん、そうしたパンやチーズを食べられるのは機内食ならではの楽しみだが、どちらかというと、和食の質を上げたり甘すぎないデザートなどを出してくれたりした方が、日本人にはうれしい。また、機内エンターテインメントのチャンネルがどんなに多くても、映画が英語などの外国語のみではなく、日本語で観られる本数が多い航空会社を高く評価したくもなるだろう。

そうした日本人がうれしいと思えるサービスを基準にしてランク付けされているのがエイビーロードの「エアラインランキング」だというわけである。ちなみに、2014年のランキングは1位がシンガポール航空、2位がANA、3位が日本航空と日系航空会社の頑張りが目立った。また、LCCはトップ20に1社も入らず、サービス力の差を見せつけられる結果になった。