ソフトバンクは6月20日、第34回定時株主総会を開催した。質疑応答の段で、ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏が株主からの質問を受け付けた。本稿でまとめて紹介する。

株主総会に登壇し説明する、ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏

日本電産の永守氏と

ある株主は「以前、株主総会の場で孫社長とアリババのジャック・マー氏がハグしたところ、下がりつつあった株価が上昇傾向に転じた。今回、ソフトバンクの社外取締役に日本電産代表取締役の永守重信氏が就任予定だが、この場で写真撮影でもしたらどうか」と提案。しかし永守氏はグループ会社の株主総会に出席中のため欠席で、この提案は実現しなかった。会場には、永守氏が挨拶を行うビデオが紹介された。

ソフトバンクの社外取締役に就任した、日本電産 代表取締役の永守重信氏

やりましょう

「日本には、外国人観光客向けの無料Wi-Fiスポットが少ない。多言語で利用できる無料Wi-Fiスポットを用意してほしい」という提案に、孫社長はただ一言「やりましょう」と回答した。

太陽光発電?

「モンゴルでとてつもなく広大が土地を借りたとの報道があった。太陽光発電をするのか。現在の進捗状況を教えてほしい」という質問に、孫社長は「現在様々な実験、スタディをしているところです。夢とロマンを持ってやっています」と回答。しかしまだ詳しく話せる段階ではない、として詳細を語らなかった。

ソフトバンク電子マネー

「ハワイにいる妹が日本に住む母親に仕送りをしたがっているが、費用がかかる。"ソフトバンクマネー"のような電子マネーを始めてくれれば簡単に仕送りできる。情報革命を金融分野にも拡げてほしい」という提案に、孫社長は「もともと、金融と情報革命は相性が良いと思っています。強い興味を持っていますし、グループ会社にも(サービスを実現するための)種を持っています。頭の中に思い描いていることもあります。近い将来、何らかの形で実現させていきたいと思います」と話した。