既報の通りソフトバンクは5日、一般消費者向けに開発したロボット「Pepper」について記者発表会を行った。価格は税別19万8000円で、発売時期は2015年2月を予定する。ソフトバンクショップ銀座店および表参道店の店頭では、6月6日から来場者にも公開されるという。

ソフトバンクが消費者向けに販売するロボット、Pepper。6月6日からソフトバンクショップで一般来場者に公開される

舞浜アンフィニティシアター(千葉県・舞浜)で行われた今回の発表会。その冒頭、舞台の奈落からPepperが登場し、ソフトバンクグループ代表の孫正義社長から「心」を受けとる演出が披露された。

ソフトバンクの孫正義社長から、心を受けとるPepper

孫社長は「今日は、人類史上はじめてロボットに心を入れることに挑戦する。100年後、200年後、300年後に、"あの日は歴史的な日だった"と言われるようになることでしょう」と挨拶した。ソフトバンクでは、感情エンジンのクラウドサービスを実現するために「Cocoro SB」という新会社を2014年6月5日に立ち上げた。ソフトバンクグループでは感情エンジンを中心に、すでに100件以上のユニークな特許を出願済みだという。

感情エンジンの開発会社、Cocoro Sを設立した

Pepperは、ソフトバンクグループのアルデバラン社が開発したロボット「NAO」をベースにしたもの。人間の表情、声の調子から人の感情を読み取り、一番適切な方法でリアクションできるという。