【レポート】

大人気!? 無人島インターンシップの実態とは

1 お札も内製、試練を超えてお金を稼ぐプログラム

 
  • <<
  • <

1/2

インターンシップ…それは、社会に出る前の学生が会社や仕事に触れるチャンス。最近はインターンシップ参加を卒業単位として認めている大学もあり、今時の学生に聞いてみると、かなりの確率で「行ったことある」という回答が返ってくる。

そのような中で、「無人島でインターンシップを行っている」という会社のうわさを聞いた。無人島といえば、TV番組やドラマの題材としても大人気。一体どんなインターンシップを行うのか、話を伺った。

「経営理念を知ってもらう」ことがインターンシップ

伺ったのはVOYAGE GROUP。インターネット関連事業やアドテクノロジー事業を数多く手掛けており、ポイントサイトの「ECナビ」、アンケートの「リサーチパネル」などもグループ内の企業が運営しているそう。ここで行っている「Island」というインターンシッププログラムについて、取締役 CCO(最高文化責任者)の青柳智士さんが熱く話してくれた。

--最初に聞きたいのですが…なんで無人島でインターンシップをやることになったのですか!?

VOYAGE GROUP 取締役 CCO(最高文化責任者) 青柳智士さん

青柳さん:
深みがなくて恐縮なのですが…「絶対楽しいよね」と(笑)。インターンシップって「就業体験」という意味合いが大きいと思うのですが、うちとしては「就業体験しなくても会社の経営理念が知れるならいいのではないか?」と思っているんです。もちろん、就業体験も必要なことですが、「会社を知ってもらう」という目的を考えると、学生も運営側もわくわくするようなものをやった方が良いのではないか…と考えたことが、始まりですね。

実際に何をやりたいかと話をしたときに、人事のメンバーが「青柳さん、無人島に行きたくないですか?」と言いまして。私たちの「VOYAGE GROUP」には「海賊」という意味もこめられているので、「無人島にいって宝探しをするのもいいなじゃない?」ということになりました。

--なるほど、社名ともかかっていたんですね。無人島でどんなことをするんですか?

実際にインターンシップで使われているお札

いろいろ用意しています。僕たちもインターネットビジネスの会社なので、結びつけるために、お金を稼ぎながらワークをやってもらいます。人生ゲームを無人島でやる、というとわかりやすいかもしれません。ただ、内容的にはまったくオリジナルです。例えばこの仮想通貨のVGも自分たちで作ったもの。もう、インフレを起こしている金額なんですが(笑)。

--50万札!

100、200って単位だったらベンチャー感ないかな、ということで。このデザインも実際の通貨を参考にして、オフィスの外観などをデザイン化しています。代表の顔が入っているお札は100万VGで一番高いです。一応、社長なので(笑)。

"お宝"も…!?

手持ちのお金は簡単な財務諸表にまとめる

最初に決まった金額を配布し、試練をクリアすると増えていく仕組みになっています。途中で賭けの要素を取り入れる場面もありますね。実際のビジネスでも、新規に参入したい領域に対して「難易度も難しいしハイリスク、でもハイリターンだよね」と検討することは多くあります。その感覚を持ってほしかったんです。

またお金は売上・原価・粗利・販管…と簡単な財務諸表にまとめるように指示します。ビジネスには大切な要素ですが、学生はまだわからないでしょう。その付け方を簡易的に教えたかったんです。

--働くと重要になってくる知識ですね

最後には稼いだ金額を小切手にして渡しています。小切手の裏には経営理念が書いてあります。普通は捨ててしまうようなものかもしれませんが、やっぱり思い出になるので、インターンが終わっても持っていると言ってくれる人が多いです。僕らが大事にしている経営理念を学生さんにも伝えたい、でも遊びながら感じてもらいたい…というのが基本的なスキームですね。

最初は、借り入れや金利のシステムも作っていたのですが、あまりに複雑化してしまったので、今はなくしています。

--危険性はないのかな、とか少し気になりますが…

そこは一番気をかけた部分で、「救急箱はどうする」「一番近い病院は?」と、じっくり対策を考えました。またチームで動く場面では必ず人事が後ろについて回り、安全管理をしています。

--やっぱり体力に自信のある人が多いんですか?

意外と体育会系の人は来なくて、文化系の学生が多いですね。ギークなひとからキラキラな人までタイプはさまざまですが、めちゃめちゃ仲良くなるんですよね。

--参加者の服装はいかがでしょうか

普通にTシャツなどが多いですが、以前、うけをねらってドラゴンボールの道着で来た子がいましたね。あだ名は「ゴクウ」になっていました(笑)。

ライバルはDASH島

--いま、DASH島(日本テレビ『ザ! 鉄腕! DASH』内のコーナー)が盛り上がっていますが、ライバル視などは…

ライバル視してますね! 鉄腕DASHはかなりウォッチして参考にしています。うまいな~と思いますよ。私たちのインターンシップって、かなりTV的な作り方をしているんです。TVの企画のように、最大公約数の支持を得ているものを、いかにセンテンスとして盛り込めるかというのは意識しています。研究がてら、嫉妬心を抱きつつ「いいな、TOKIO」と思っていますね。

今年で4年目になりますが、1回目はTVの企画のように、学生に目隠しとヘッドフォンをして…ということこもしていました。が、「運用が大変すぎる」となりまして(笑)。2回目以降からはどんどん動きが洗練されていきました。

  • <<
  • <

1/2

インデックス

目次
(1) お札も内製、試練を超えてお金を稼ぐプログラム
(2) 5つのインターンシップをテーマパークのように回遊
関連キーワード

転職ノウハウ

人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事