【レポート】

舞台挨拶で振り返る劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』 - 最後はプロデューサーたちによる、プロデューサーのための舞台挨拶

2014年1月25日に公開された劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』が5月30日、全国的に最終上映となり、約4カ月に渡るロングラン上映に幕を下ろした。

TVアニメ『アイドルマスター』の劇場版として公開された『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』は、多くの熱心なプロデューサーたちが何度も足を運ぶ現象が起こったこともあり、4カ月を越えるロングラン上映に。通算で46万人を超える大ヒットとなった。

上映最終日、アニプレックスは都内最後の上映館であるシネリーブル池袋で、ささやかな舞台挨拶を企画した。アニメの企画立ち上げから奔走した鳥羽洋典プロデューサー、アニメーション制作会社A-1 Picturesの福島祐一プロデューサー、そしてアニプレックスの高橋祐馬宣伝プロデューサーという、スタッフサイドのプロデューサーオンリーという変わった舞台挨拶だ。これまで初日舞台挨拶マチ★アソビでの舞台挨拶を振り返ったが、今回は本当のラストを飾ったシネリーブル池袋での舞台挨拶の模様を紹介しよう。

高橋祐馬氏は自ら購入したという四条貴音の等身大ポップを持って登場。「先ほどシネリーブルの支配人さんになぜ18週間も公開してくださったのか聞いたんですが、支配人さんが"好きだから"だそうです」と意外なエピソードを披露。初めて舞台挨拶に登場したという福島プロデューサーは、「監督のことを現場のみんなが好きな作品でした。そして、スタッフたちがアイマスを好き過ぎるんです。もういいって言ってるのに、現場のスタッフが新しい絵を上げてくるんです。みんななかなか自分の言うことなんて聞かないのに、"アイマスのイベントがあるぞ"というと、みんな自分のスケジュールをやりくりして参加したいと言ってきます」と、現場スタッフの誰もが錦織監督を慕い、アイマスを愛していることを紹介していた。

鳥羽プロデューサーは「僕は原作のファンだったので、3年以上前にバンダイナムコの石原さん、坂上さんに会うことから始めました。それがついに劇場版に辿り着いた積み重ねを、今回の劇場でどう昇華させて、伝えるかが僕の仕事だと思いました。作品を好きでいてくれる人が納得してくれる作品にできなければ、劇場版にする意味が無いので」と深い愛情を見せ、10月8日に発売される劇場版Blu-rayの特典にもこだわりぬいていることを語っていた。

そんなプロデューサーたちだけで行われるはずだった舞台挨拶だが、舞台挨拶の途中で、なんとアニメ『アイドルマスター』でプロデューサー役を務めた声優・赤羽根健治が飛び入りで登場した。メイクもなしで登場した赤羽根は、今回は完全に仕事抜き。「たまたまスケジュールが空いたので電話してみました。P(プロデューサー)の集まりなら、僕も参加できないかと思ったんです。今、『アイドルマスターOFA』(ゲーム最新作)もプレイしてるので」と、あくまで一プロデューサーとしての参加を強調。「アニメに参加した頃はいっぱいいっぱいだったので、劇場版が終わる今、こんなすごい作品に関われたことは、僕の生涯に残る嬉しいことです」と感慨深く語っていた。

先日、劇場版『アイドルマスター』の「M@STERPIECE」の作詞を担当したyura氏にお会いした際、「劇場版のアイマスを見に行くのって、なんだかアーケードのアイマスに似てますね(照)」と話していた。家から出かけて、その時に「アイマス」がある場所を訪れたプロデューサー同士が、同じ時間を共有するという意味だ。アイマスの原点であるアーケード版『アイドルマスター』のオンラインプレイが終了する日、聖地であった中野の店舗には、数多くのプロデューサー(アイマスのプレイヤーのこと)や、関係スタッフが誰彼ともなく集まって最後の日を惜しんだ。それとよく似たことが、劇場版アニメの終映日に起こったことは興味深いし、きっと偶然ではない。

最後に、TVアニメ、そして劇場版で監督を務めた錦織敦史氏からの手紙が赤羽根によって代読されたので、全文を紹介してみたい。

「プロデューサーの皆様、おられるかわかりませんがプロデュンヌの皆様。こんばんは、劇場版『アイドルマスター』監督の錦織です。この度は、池袋での最終上映にお越し頂きありがとうございます。こんな男むさいスタッフ舞台挨拶に来てくださるのは、よほど訓練された歴戦の勇士なのだろうと想像しています。1月の公開に始まり4カ月、本当に息の長い興行になりました。これもぶっちゃけた話、脅威のリピート率の賜であり、改めてアイマスを取り巻くエネルギーに驚嘆しました。スタッフとファンで作り上げたお祭りのようで、自分自身充実した時間をすごすことができました。ゲームの方でも『OFA』が発売され、なんとかバトンを渡せたのかなとほっと胸を撫で下ろしつつ、いそいそと本業のプロデュース業(ゲームのプレイ)に専念しています。こうしてぐるぐると巡るアイマスの末席に身を置かせて頂いて、泣いて、笑って、徹夜して、プレッシャーではありましたが、本当に幸せな時間でした。映画でのみんなと同じように、これからも続いていくアイマスの世界にワクワクしつつ、楽しんで応援していければと思っております。では、劇場版BDのリテイク作業もあるので、挨拶はこれぐらいにさせて頂きますね。BD版も頑張りますので、よろしくお願いします。このあたりは、登壇者の方々がしつこく触れているとは思いますが…(笑)。それでは、最後の上映、楽しんでいってください! 劇場版『アイドルマスター』監督、錦織敦史。(o・∇・o)終わりだよ~」。

舞台挨拶の終了後には、4カ月半の最後の劇場上映が行われた。

そして、最後の劇場版上映を見終えたプロデューサー(観客)たちを待っていたのは、"アイマスが好きだから"という理由で18週間のロングランを決行した劇場支配人からの、ささやかな贈り物だった。

上映終了後の出口には、上映前にはなかったヒロイン・天海春香の感謝のメッセージのポップが、そっと飾られていた

(C)BNGI/PROJECT iM@S

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