【レビュー】

ソケット版Kabiniこと「Athlon 5350」を試す - 新生AthlonとAM1プラットフォームの実力に迫る

1 懐かしのAthlonが帰ってきた

千葉大輔  [2014/05/30]
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AMDが2013年4月に発売した新プラットフォーム「AM1」と、デスクトップ向けのエントリーAPU「Athlon」と「Sempron」。プロセッサや対応マザーボードが入手しやすい価格帯ということもあり、堅調に売れているようだ。発売からしばらく経過しているが、ここであらためてパフォーマンスを確認したい。

まずはおさらいから

「Athlon」と「Sempron」はどちらも"Kabini"の開発コード名で知られるAPUをベースとしている。Kabiniは「Jaguar」アーキテクチャによるCPUコアと、「Graphics Core Next」(GCN)ベースのGPUコア、そしてチップセットを統合したSoC(System on Chip)で、2-in-1 PCや薄型ノートPCをターゲットとしたモバイル向けAPUとして、本稿のちょうど1年前である2013年5月に発表されている。

■発表時の記事はこちら
米AMD、Jaguarコア採用のモバイル向けAPU「Kabini」と「Temash」を発表
■「Kabini」のレビュー記事はこちら
【レビュー】"Kabini"こと「AMD A4-5000」を試す - Jaguarコア採用のモバイル向けAPUの実力に迫る

CPUとGPUがともに世代交代し、旧世代製品を大きく上回るパフォーマンスを実現したという。

Kabiniのシステムダイアグラム

Kaveri(開発コード名)に採用するCPUコア「Steamroller」とJaguarの比較。AESやSSE4.2、AVXといった命令をサポートする点は共通。また、Jaguarでは4つのコアが2MBのL2キャッシュを共有する。ちなみにSteamroller2コアとJaguar4コアは同等の面積だという

前世代のCPUコア「Bobcat」からの改善点。パフォーマンスの改善や省電力化、新命令のサポートなどが行われている

Bobcatとのパフォーマンス比較

GCNベースのGPUを統合する

前世代製品と比較して2倍のグラフィックス性能を実現したという

このKabiniをデスクトップ向けにソケット化し、搭載を可能としたのがAM1プラットフォームである。プロセッサの名称として、長らく姿を消していた「Athlon」と「Sempron」のブランドを再度立ち上げた。ソケットは「Socket FS1b」だが、マザーボードベンダによっては「Socket AM1」と呼んでいるところもある。

Kabiniをデスクトップ向けにソケット化した

「Athlon」と「Sempron」の発売記念イベントでは、AMDは新興国を中心に「ローコスト」かつ「場所を選ばないデスクトップデバイス」を実現するプラットフォームとしてSoCの重要性が高まると見込んでおり、価格が手ごろなKabiniこの市場を狙っていくとの説明があった。

■イベントのレポート記事はこちら
【レポート】日本AMD、秋葉原で新生AthlonとSempronの発売記念イベント - DQ10とのバンドルキャンペーンへの言及も

「Athlon」と「Sempron」のSKUと主な仕様は以下の通り。

■表1 スペック比較
製品名 Athlon 5350 Athlon 5150 Sempron 3850 Sempron 2650
CPUコア数 4 4 4 2
コアクロック 2.05GHz 1.6GHz 1.3GHz 1.45GHz
Radeonコア 128基 128基 128基 128基
GPUクロック 600MHz 600MHz 450MHz 400MHz
メモリクロック 1600MHz 1600MHz 1600MHz 1333MHz
キャッシュ    2MB 2MB 2MB 1MB
TDP   25W 25W 25W 25W

どのモデルもTDPは25Wで、CPUコアはエントリーのSempron 2650以外は4コアとなっている。統合GPUは前述の通りGCNベースで、2基のCompute Unitを備える。また、名称に関しては、モバイル向けのAシリーズのときはRadeon HD 8000番台だったが、「Athlon」と「Sempron」ではデスクトップ向け製品と合わせる形で、「Radeon R3」に変更となった。

AM1プラットフォームの特徴

メモリはシングルチャネルで、Sempron 2650はDDR3-1333、そのほかのモデルはDDR3-1600に対応する。このほかインタフェースとして、インタフェースとしてUSB 3.0×2、USB 2.0×8、SATA 6Gbps×2をサポートする。画面出力HDMI、D-sub、DisplayPortに加えてeDP(embedded DisplayPort)も備える。

対応OSはWindows XP / 7 / 8 / 8.1で、いずれも32bitと64bitに対応する。

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インデックス

目次
(1) 懐かしのAthlonが帰ってきた
(2) 評価用機材とテスト環境の紹介
(3) ベンチマークで実力を確認
(4) まとめと考察
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