【レポート】

東京都・仙川の「マヨテラス」に潜入! マヨラーならずとも魅了される空間が

松永早弥香  [2014/05/28]

キユーピーマヨネーズ(450g)の約50万倍のボトルが横たわり、マヨネーズの歴史を知るギャラリーや、自分だけのマヨネーズソースが作れるキッチン。マヨラーならずとも気になってしまう空間が6月26日、キユーピー「仙川キユーポート」(東京都調布市)内に「マヨテラス」という名で誕生する。見学の予約開始となった5月26日、まだ公開されていない「マヨテラス」に潜入してみた。

横たわるこのボトル! そう、みんなが大好きなあのマヨネーズである

工場の魅力と食卓の魅力を体験できる場

仙川工場跡地に誕生した「仙川キユーポート」

そもそも現在の「仙川キユーポート」がある地には、かつて、キユーピーマヨネーズなどを生産していた仙川工場があった。工場では1961年より工場見学を実施し、地元の小学生などが社会科見学に訪れる場としても親しまれていたのだが、工場は2011年に生産を終了することとなった。その後、地元の人々からも工場を惜しむ声があり、また、一般の人とダイレクトに触れ合える場を創造したいという想いの中、約2年半の構想を経て誕生したのがこの「マヨテラス」である。

「マヨテラス」というネーミングから"マヨネーズのPR施設"というイメージが先行するが、そもそもは同社が掲げる"愛は食卓にある。"の"食卓"から来ているという。愛情あふれる"食卓"を"照らす"場を目指し、"キユーピーらしさ"を伝えるマヨネーズの「マヨ」と人が憩う場所である「テラス」をかけて、「マヨテラス」と命名したという。

今回、案内してくれたコミュニケーターは吉田美咲さん。初代キユーピーマヨネーズのデザインコンセプトも教えてくれた

「マヨテラス」の見学は平日と月に1回程度の土曜日に、1日4回開催される。1回の見学の定員は25人、90分をフル活用してコミュニケーターが無料で案内してくれる。このコミュニケーターは現在8人おり、それぞれ経歴が異なる社員が担っている。

取材時に案内してくれたコミュニケーターの吉田美咲さんは、以前、商品開発などを担当していたという。「開発の場にいたからこそ分かるお話も織り交ぜながら紹介したいと思います」と語ってくれた。ほかにも、前身の仙川工場で工場見学を案内していた人や、品質保証を担当していた人などもコミュニケーターとして案内してくれるので、その時・その人によって違った話が聞けるのも興味深い。

世界のマヨネーズを知る空間

「マヨテラス」に一歩踏み込むと、まず目に飛んでくるのが巨大なマヨボトルである。こちらはキユーピーマヨネーズ(450g)の約50万倍ものサイズになり、おなじみの星型の絞り口とキユーピーがデザインされたキャップもついている。よくよく見てみると、キャップの前には野菜がデザインされた椅子が置かれており、今にもボトルから野菜めがけてマヨネーズが飛び出さんばかりである。

このマヨボトルはその名も「マヨネーズドーム」。マヨネーズのおいしさの秘密を中にぎゅっと閉じ込めた施設となっている。そのほか、施設の中には「キユーピー ギャラリー」と「ファクトリーウォーク」、「キユーピー キッチン」の4つのエリアがある。

まずは「キユーピー ギャラリー」から

コミュニケーターの吉田さんに案内していただき、まずは「キユーピー ギャラリー」へ。こちらはマヨネーズの歴史やマヨネーズを使ったおなじみのメニュー、そしてキユーピーグループが提案している"食卓"を支える商品などを紹介している。

そもそも日本のマヨネーズは、同社の創始者である中島董一郎氏がアメリカ留学中にマヨネーズと出合ったことから始まるのだが、日本のみならず世界のマヨネーズの歴史もここで知ることができる。また、アメリカなどではケーキの材料としてマヨネーズを活用することもあるんだとか。そうしたマヨネーズの裏話を、ぜひコミュニケーターから教えてもらおう。

同社の創始者である中島董一郎氏がアメリカポテトサラダを通じてマヨネーズに出合ったのが始まりだとか

「今日のお昼は何を食べた?」などと、日常とマヨネーズとの関わりを感じることも

歴代のCMもここでチェック

次は巨大マヨの「マヨネーズドーム」へ。マヨネーズの中には研究員目線で紹介するシアターが設置されており、マヨネーズのおいしさの秘密やカロリーオフマヨネーズなどの構造、また、世界のマヨネーズについても学ぶことができる。例えば、同社のマヨネーズは日本のほかにも、中国やタイ、ベトナム、マレーシアなどでも生産されている。味もその国に合わせてちょっと甘めになっていたり、デザインのほか容量も国によって異なっていたりするのだ。

「マヨネーズドーム」の中はこんな感じ。海外のマヨネーズなど興味を持った商品をかざすと、前方モニターに解説が映る仕組みになっている

マヨネーズ作りを学んだ後は実際に試作!

では、こうしたマヨネーズはどうやってできているのか。それを分かりやすく"体感"しながら学べるのが「ファクトリーウォーク」だ。中では生産している様子を直接見学することはできないが、工場見学で味わえるスピード感やリアル感を伝えるとともに、工場では体験できない空間作りがされている。

まず、工場で実際に使われているエアシャワーを通って、工場と同じく床がピカピカに磨かれたエリアで製造の流れをモニターで把握。そして、タマゴトンネルを抜けたらマヨネーズ工場見学で一番の見せどこでもある「割卵機」のモニタールームへ。

同社は1年間に約25万トンもの卵を使用し、割卵機を使って1分間に約600個を割っていく。そのスピードはスロー再生してやっと目が追いつくという速さだ。また、卵の卵黄はマヨネーズに使われるほか、卵白は菓子やかまぼこなど、卵殻は滑り止めとしてスタッドレスタイヤなどに、卵殻膜は化粧品などに活用されるなど、廃棄するところがないこともここで分かる。

本当の工場と同じエアシャワーも体感

マヨネーズ工場の製造の流れをチェック

マヨネーズの命とも言える卵をイメージしたトンネル

割卵機の様子をスローでも確認できる

マヨネーズで使う卵黄以外にも、卵は全て活用されている

配合事故未然防止システムをゲーム感覚で体験

割卵機のあとは、配合事故未然防止システムの体験コーナーへ。工場では原料の賞味期限や配合量を厳密に管理するために、人とコンピューターとで確実に対処している。このコーナーではゲーム感覚で体験しながら、品質を守る工夫が学べる。

無事クリアできたら、ミキサートンネルを通ってマヨネーズの部屋へ。こちらではマヨネーズあるあるを知ることができる。例えば、宇宙飛行士の若田光一さんによってマヨネーズは宇宙船内で食べられたことや、1日に同社が生産するマヨネーズ(450g)の高さをたすと富士山56個分に匹敵するなど。また、施設内には冷蔵庫のオブジェがあり、マヨネーズはどの位置に保管するのがベストなのかも教えてくれる。

マヨネーズの完成をイメージさせるミキサートンネル

マヨネーズのトリビアをコミュニケーターに教えてもらえるコーナーも。冷蔵庫に保管する際は、マヨネーズを冷やし過ぎないように手前のポケットに入れた方がいいという

マヨネーズのいろんなことが分かったら、最後は「キユーピー キッチン」へ。ここでは、"マヨネーズを通じてすてきな食卓・笑顔あふれる食卓へとつながってほしい"という想いを込めた、試食プログラムを展開している。

キッチンではマヨネーズをベースに、様々な調味料やトッピングを合わせてオリジナルのマヨネーズソースを作り、そのレシピを持ち帰ることができる。合わせる調味料やトッピングは約10種類を用意。意外! と思ったのがマヨネーズとママレードという組み合わせだ。これをそのままトーストに塗っても、サラダのソースとしてもおススメだという。また、社会科見学ではマヨネーズの手作り体験プログラムを用意している。

「キユーピー キッチン」ではマヨネーズの試食プログラムを用意

実際に作ったソースは、(左から)マヨネーズ+ケチャップ、マヨネーズ+バジルソース、マヨネーズ+オレンジママレードジャム。いろいろなトッピングも試せる

社会科見学ではマヨネーズの手作り体験プログラムを用意

なお、館内にはいろいろなところにキユーピーがデザインされている。そんな"隠れキユーピー"を探して歩くのも楽しそうだ。

こうした体験ができる「マヨテラス」、予約開始となった5月26日には電話がなりやまず、初日で先2カ月の土曜日開催の日程が全て埋まったそう。予約者を見てみると、子供連れのほか女性グループや夫婦での申し込みなどもあり、年齢層も様々だという。将来的には、イベントとして「キユーピー キッチン」での料理教室も検討中ということなので、ぜひ最新情報はホームページでチェックしていただきたい。

infomation
名称: マヨテラス
所在地: 東京都調布市仙川町2-5-7 仙川キユーポート
最寄り駅: 京王電鉄京王線「仙川駅」より徒歩7分
開業日: 6月26日
見学時間: 10:00~11:30、11:50~13:20、13:40~15:10、15:30~17:00
見学所要時間: 90分
定員: 1~25人(25人以上は応相談)
休館日: 土(※)日・祝日、その他臨時休館日(※土曜日は1カ月に1回程度の開催を予定)
予約方法: 完全予約制。インターネットまたは電話(休館日を除く9:30~12:00/13:00~16:00)で見学希望日の2カ月前から受付開始

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