近年では、コンプライアンスの観点からも企業におけるIT資産管理の重要性は高まっている。2014年5月に開催された「情報セキュリティEXPO」においては、様々な企業からIT資産管理に関するソリューションが展示され注目を集めていた。 本稿では、展示会当日にIT統合管理ソフト「AssetView」の新バージョンのリリースを発表し、多くの人が集まっていたハンモック社ブースの様子を紹介しよう。

15年の歴史と6,000社の導入実績を持つ「AssetView」がリニューアル

株式会社ハンモック 営業本部 企画部 樋口徹也氏

イメージカラーの緑に囲まれたハンモック社のブースで特に目を引くのがブース各所に登場する謎の生物「アービー」。「これは、AssetView Ver.7に合わせて登場した新しいマスコットキャラクターです」と語るのは、株式会社ハンモック 営業本部 企画部の樋口徹也氏だ。このアービーは「管理スタイルに合わせて変幻自在にカスタマイズできるAssetViewの特徴を表現」したキャラクターだという。

2000年にPCインベントリ収集ソフトとしてリリースされた「AssetView」。今回バージョンアップしたVer.7は「”使いやすさ”を追求し、シンプルで分かりやすく」(樋口氏)をコンセプトに改編されたという。15年の歴史を持つ同製品の新バージョンとあって展示会場内における注目度も高く、取材当日(14日)に同ブースにて開催されたミニセミナーは、用意された席が即座に満席となり急遽席が追加されていた。

盛況のハンモックブース

ブース内のミニセミナー

直感的に使用できるブラウザライクのインターフェース

ミニセミナー会場に隣接するスペースでは、十数台のデモ機による「AssetView Ver.7」の実演が行われていた。「ここで実際に体験した方の多くから、インターフェースの使いやすさを評価していただきました」(樋口氏)とのことだ。 直感的に使用できる使いやすいインターフェースは、Ver.7における目玉の一つ。新たにWebブラウザに近いデザインに変更され、誰もが使い慣れた操作感のまま利用できるようになった。その他にも、よく使う項目をまとめる「お気に入り機能」、管理アカウントごとに必要な機能のみを表示するカスタマイズ機能などが、Ver.7では新たに追加されている。

ブラウザライクで直感的に操作が可能なインターフェースが特徴

情報セキュリティを強化する3つの新製品が登場

「AssetView」は、多彩な製品、オプション、そしてソリューションサービスによって構成されている。 「これらの中から、企業規模や業態にあわせてオーダーメイド感覚で自由にカスタマイズできるため、必要最小限のコストで最大限の効果を生み出すことができます」(樋口氏) そして「AssetView Ver.7」では、新たに3つの製品がこのラインナップに加わった。その製品の主な特徴を以下に紹介しよう。

  • 電子メール監視「AssetView Mail」
    ・パケットキャプチャ方式でメーラーを問わずに送信メールをログとして記録が可能。(ネットワークの経路上に、メールログ取得用のサーバー設置が不要)
    ・件名や本文をキーワードにログの検索。更に添付ファイルの中身も確認可能
    ・外出先からのメール送信もログとして記録

  • スマートデバイス管理「AssetView MDM」
    ・一元管理を低価格で実現(初年度 1,000~3,000円/1クライアント、次年度以降年間 150~450円/1クライアント)
    ・iOS,Android等、スマートデバイスの管理
    ・運用を、統合管理コンソールで実現

  • 高速ログ検索/長期保存「AssetView アーカイブ」
    ・PC操作ログ、電子メールログの長期保存が可能
    ・検索に特化したシンプルな操作画面
    ・日付単位でデータを保管。データ移動やバックアップの取扱いが容易に

他にも、情報漏洩対策としてファイルの自動暗号化機能(AssetView K)、メディア個体を識別したデバイス制御(AssetView G)など、今回のバージョンアップによって強化された機能は多岐にわたる。
興味がある方はハンモックのホームページで確認していただきたい。