初夏の運動会シーズン真っ盛り。カメラを持って臨んだみなさんの撮影結果はいかがだっただろうか。今回は、一般的に「動体の撮影が不得手」とされるコンデジで、なんと運動会の撮影に挑戦。はたして「PowerShot SX700 HS」」は、運動会でも「使える」のか!?を検証してみた。

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かわいい我が子の運動会を撮るためにカメラが欲しい! 本当は一眼レフがいいんだろうけど、大きいし、たとえ買っても普段は使わなそうでもったいない……。普段も気軽に使えるコンデジで、運動会も撮れれば嬉しいのだけれど。

……と、そんな声をよく聞く。確かに、カメラは高い買い物だ。普段あまり使う気にならないような高価な機種を「でも、運動会のためだから」という理由だけで勧めることはできない。

ところで、運動会で使えるカメラとして必要な条件を考えてみよう。まず第一に、なんといっても光学ズームの倍率。会場の広さや撮影場所の自由度にもよるが、一般的には20倍以上は欲しいところ。保育園や幼稚園の園庭ならともかく、小学校の校庭ともなるとかなり広い。おまけに父兄席は生徒席の外側にあるのが普通で、見学(撮影)場所はきわめて限られる。光学ズームの倍率が高ければ高いほど(望遠側の焦点距離が長いほど)我が子の表情にグッと迫れる可能性は高くなる。

その点、光学30倍のズームレンズを持つPowerShot SX700 HSは十分な性能といえるだろう。それは、同地点から撮影した2点の写真を比べれば明らかだ。

スマホのカメラで撮影。最近はさすがにスマホで運動会に臨む人は見なくなったが……

PowerShot SX700 HSの望遠端(焦点距離750mm相当)で撮影。光学30倍ズームと足回りの確かさによる臨場感は「さすが」のひとこと

引きも寄りも自由自在。少し引いて、周囲の様子を入れたショットも押さえておきたい

望遠端でもこの立体感。1/1000秒のシャッター速度で、玉入れの玉を空中で止めてみた

こんな微笑ましい風景を見かけるのも、小学校低学年までだろうか……

望遠を使って手前の被写体にピントを合わせることで、一眼レフのように背景がボケた写真になる

スマホの写真でも運動会であることはわかるが、中央で何をしているかまではわからない。だが、PowerShot SX700 HSの写真では、騎馬戦や玉入れの熱戦の様子まで伝わってくる。手ブレ補正の効きも良好で、描写クオリティとしても満足できる。

次に肝心なのはフォーカス(ピント合わせ)速度だ。この話は詳しく書くと長くなるので割愛するが、採用しているAF方式の特性上、多くのコンデジはフォーカス速度が(一眼に比べて)遅い。これが「コンデジは運動会が不得手」といわれる所以だ。一方、PowerShot SX700 HSのフォーカスは、アルゴリズムやメカ制御の改善により高速化されている。カタログスペックの0.11秒を体感できるかどうかはさておいても、AFの速さは実感できるだろう。