ただし、これらスマートホーム製品の相互接続性はほとんど考慮されておらず、それぞれの製品ごとに専用の管理ソフトやサービスを用意しているのが現状だ。家電メーカー数社が集まって「AllSeen Alliance」のようなインターフェイス共通化の仕組みを模索していたりするものの、まだ決定的な未来図は見えてきていない。

詳細は不明ながら、もしAppleがこの分野に本格参入を目指しているのであれば、共通インターフェイスとクラウド側のサービスを整備し、これをサードパーティ開発者らに開放する形で対応を促していくのが狙いとみられる。iOS 8では「Healthbook」というヘルスケア/フィットネス関連の周辺ハードウェアやサービスを一括管理する仕組みが導入されるという噂があるが、このスマートホーム版にあたるものが用意されるのかもしれない。

同件を報じた記事では、応用例とMFiに関する話に触れている。例えば昨年末に公開されたAppleの申請特許の中に、ユーザーの持つスマートフォンが家電と連携することで、帰宅時などに自動的に電球を点灯して出迎えるといった仕組みが提案されている。

位置情報やBluetooth/Wi-Fiといった技術を組み合わせることで容易に実現可能だが、この仕組みをマルチベンダー環境下でも実現しやすくなるかもしれない。また認定ハードウェア/ソフトウェアプログラムであるMFiの適用範囲を、これらスマートホームで連携する製品にも広げるという話があり、正式発表時にこのあたりの指針が示されることになるかもしれない。