バスルームを清潔に保つためにも、カビを発生させないための知識を養おう

日本列島がそろって梅雨に入る6月。気象庁の発表によると、沖縄や奄美などの地域ではすでに梅雨入りが始まっており、本州でも例年通りならば6月初旬から中旬にかけて続々と梅雨入りしていく見込みだ。

およそ1カ月以上も蒸し暑くじめじめとした日々が続く中、ふと気がつくとバスルームやキッチンなどの所々にカビが発生していた―。そんな経験をした人も多いのではないか。なんとかこの憎き敵を撃退したい! そのためには、まず敵のことをよく知る必要がある。そこで、カビ発生のメカニズムとその撃退方法を、お掃除伝道師&セラピストの中山ゆうみさんにうかがった。

「カビは真菌という微生物の一種で、常に空気中に存在しています。その微生物が温度・湿度・空気(酸素)・養分の4つの条件を満たすと出芽し、菌糸を伸ばして生育しはじめるのです。最もカビが発生しやすい温度帯は20~30℃で湿度は65%以上。私たちの皮脂や垢(あか)などを栄養源として発生するのです」。

梅雨の時期にカビが多くなるのは、これらの条件がそろうため。また、雨が多いため換気がしにくいなどの要因も考えられるという。人間にとっては不快極まりない時期なのだが、カビにとってはこれほど過ごしやすい季節はない。

ただ、裏を返せばこの4条件のうちで、どれか一つでも欠落していれば、カビは発生しないということ。まずは敵の性質がわかった。次回以降は、実際にカビが発生しやすい場所などを紹介していこう。

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文・船山壮太(verb)

記事監修 / お掃除伝道師&セラピスト: 中山ゆうみ

33歳で内装リフォーム&ハウスクリーニング「ワーカーズ&ブレーンズ」設立。その後、家事代行業ゆうみ'sハウスキーピング事業やカンタンで快適なお掃除方法を伝授する「ゆうみ流美装塾」、その他独立支援、企業でのセミナー講師業などで活躍。