「ストレス社会」とも呼ばれる現代。毎日を生きていくだけでも大変で、自然とストレスもたまってしまうのではないだろうか。「そんなイライラとおさらばしたい!! 」 という人のために、「栄養のプロ」である管理栄養士が推奨するメニューを紹介しよう。

見た目も色鮮やかな「牛肉とアボカドのオイスター炒め」

トリプトファンが豊富なメニューでイライラを吹き飛ばそう

今回「イライラ対策メニュー」を考案してくれたのは、国内で多くオフィスや病院などで食事を提供しているエームサービスに所属する管理栄養士・松岡未希子さんだ。既報のように、生体内で精神を落ち着かせる作用がある脳内物質「セロトニン」をつくる際の原料となるアミノ酸「トリプトファン」が豊富な食材を使ったメニューを紹介する。

「牛肉とアボカドのオイスター炒め」

「牛肉とアボカドのオイスター炒め」を用いた食卓の一例。副菜は「小松菜のおひたし」、汁物は「豆腐とわかめと万能ネギのみそ汁」

材料(4人分)

牛肉 320g(下味: 酒 小さじ3 / しょう油 小さじ3 / 油 小さじ1 / 片栗粉 小さじ3) / 赤ピーマン 2個 / アボカド 2個 / にんにく 適量 / サラダ油 大さじ1 / ごま油 適量

合わせ調味料(オイスターソース 大さじ2 / 酒 大さじ2 / 水 大さじ2 / 鶏ガラスープ(顆粒) 少々 / 砂糖 小さじ1.5 / 片栗粉 小さじ2 / しょうゆ 大さじ1)

つくり方

1.牛肉は一口大に切り、下味の材料を順に加えてもみ込む。

2.赤ピーマン、アボカドは一口大に切る。

3.合わせ調味料の材料を混ぜ合わせておく。

4.中華鍋に縦半分に切って芯を取ったにんにくとサラダ油を入れて中火にかける。香りが立ってきたら、にんにくを取り出し、牛肉をほぐしながら入れていためる。

5.肉の色が変わったら赤ピーマンを加えてひといためし、次にアボカドを入れる。合わせ調味料を回し入れ、へらで全体を混ぜ合わせる。

6.とろみがついて具材に調味料がからんだら、ごま油を入れ皿に盛る。

牛肉は下味をしっかりもみこむことで、ふっくら柔らかく仕上がる。アボカドは崩れやすいので、鍋に入れたらかき混ぜすぎないように注意するのが調理時のポイントだという。

「牛肉はビタミンB6を豊富に含んでいます。生体内でトリプトファンがセロトニンに合成される際に、ビタミンB6もプラスに作用されるとのことなので、相乗効果としていいのではないかと思い、アボカドと牛肉と合わせました。また、アボカドはビタミンEという脂溶性のビタミンを含んでいるので、油でいためることで体内への吸収率が良くなります」。


監修者プロフィール

松岡未希子
スポーツ施設から病院施設にいたるまで、幅広いフードサービスを提供しているエームサービスの品質管理本部IDSセンターに所属。同社が食事を提供している施設への企画づくりに携わるほか、所属する管理栄養士育成の研修なども行っている。