米Microsoftは現地20日、Surfaceシリーズの新モデル「Surface Pro 3」を発表した。日本国内でも8月下旬までに発売される新モデルは、旧モデルの「Surface Pro 2」に比べてどこが進化したのか。スペックを比較して違いを見てみよう。

Surface Pro 3

Surface Pro 2

Surface Pro 3の最大の特徴は、Surface Pro 2(以下、旧モデル)に比べてディスプレイが大きく、軽量化されたことだ。旧モデルは10.6インチで約907g。これに対して、新モデルでは12インチとディスプレイサイズが大きくなったが、重量は800gと100gほど軽量化に成功している。

サイズ感の問題は個人の感覚に委ねられる部分があるが、仕事をこなすことも考えるならば、ディスプレイサイズは大きいほうがいい。特にディスプレイの画面を2分割をして、作業を行うような際には、誰もが強くそう感じるだろう。軽量化を図りながら、ディスプレイサイズを大きくできたのは、大きな進化といえる。

Surface Pro 3 Surface Pro 2
ディスプレイサイズ 12インチ 10.6インチ
ディスプレイ解像度 2160x1440 1920×1080
アスペクト比 3:2 16:9
サイズ 292x201.3x9.1mm 275x173x13.5mm
重量 800g 約907g
プロセッサ 第4世代 Core i3/i5/i7 第4世代 Core i5
ストレージ/RAM 64GBもしくは128GB(RAMは4GB)、256GBもしくは512GB(RAMは8GB)
USB USB 3.0
カメラ フロント/リアともに5MP 720p HDカメラ(2基)
OS Windows 8.1 Pro
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac 802.11 a/b/g/n
Bluetooth Bluetoorh 4.0LE
キックスタンド 多段階角度可変(0~150度) 2段階角度可変(24、40度)
Surfaceペン 付属

次にキックスタンドについてだ。旧モデルのキックスタンドは2段階角度可変だった。これが新モデルでは、0度から150度までの多段階角度可変に変更された。地味な変化だが、以前よりも場所や作業の姿勢などが限定されずに済みそうだ。

新モデルは多段階の角度可変に

それ以外のところでは、目立った差は少ない。バッテリーライフは10%ほど向上し9時間稼動が可能になっていることなどがあるが、プロセッサやストレージ、RAMなど基本的なスペックは従来のモデルと同じとなる。こうしてみていくと、性能・機能面では"これといったもの"が見当たらない。上に述べた、ディスプレイサイズの拡大、軽量化、キックスタンドの改良により、旧モデルよりも場所・用途を問わずに使いやすくなる、そんなところに新モデルの価値がありそうだ。