【レポート】

東京都・八丈島に自転車を持っていくと楽しくなるワケ - 東京から自転車旅

 

青い空、青い海、ストレスフリーな道……。自転車に最適な環境が八丈島にはある

都内で自転車に乗っていると、信号待ちやら路上駐車やらで何かとストレスが絶えない。「週末くらい、空気のおいしいところでゆったり走りたい」なら、八丈島サイクリングはいかがだろうか。"伊豆諸島の遠い島"という印象もあるかもしれないが、羽田から55分という位置なら、「気軽に行ける非日常」を求める人にぴったりだろう。

仕事後にフェリー、朝には八丈島も

八丈島は東京から南へ287km先にある島で、ANAが羽田-八丈島線を1日3往復運行している。東海汽船が1日1往復で運航しているフェリーで行くと片道10時間の船旅になるが、東京・竹芝桟橋を22:20にたつため、金曜の仕事後にそのまま出発して朝から八丈島で遊ぶことも可能だ。

なお、フェリーの場合は辺の合計が120cm以下かつ、総重量20kg以下のものは無料で持ち込めるため、輪行すれば自転車は無料となる。受託手荷物として預ける場合、輪行袋に詰めれば500円、そのままの状態なら1,500円。飛行機の輪行については、「飛行機輪行は航空会社で事情が変わる」を参考していただきたい。

輪行すれば無料でフェリーに載せられる

三宅島あたりで朝日を迎えた

サイクリングにちょうどいい島

島は北西に854mの八丈富士、南東に701mの三原山という2つ山から成り立つ、面積69.52平方キロメートルのひょうたん島。この島でサイクリングをオススメする理由は主に2つある。ひとつは自転車にもってこいのコースレイアウトということ。島の外周をくるっと回ると60km程度のコースとなるが、海が望める景色の良さはもちろん、嫌にならないくらいのちょうどいいアップダウンがある。

もうひとつは、車の通りが少なく、それゆえに信号も少ないので、自分のペースでゆったり走れること。また、面積69.52平方キロメートルという島は自転車にとって大き過ぎず小さ過ぎずという広さだろう。しばらく走れば自分の感覚と地図がつながるため、「ちょっと寄り道を」「ちょっとここで休憩を」というのが気軽にできる。

道の随所に島の地図や観光案内がある

登龍峠の先には幸運が待っている!?

筆者は八重根(やえね)港を起点に島の外周を反時計回りでサイクリングを決行。三原山側での頑張りどころは、大坂トンネル展望台までの道のりと、登龍峠(のぼりょうとうげ)と言えるだろう。八重根港からすでに大坂トンネルを見上げることができるのだが、「これを登るのか!?」とちょっと身構えてしまう。島ではレンタサイクルもあるが(1日2,500円程度)、電動自転車を勧められるのはこの坂のためかと思われる。

八重根港では釣り人から魚の差し入れを待つ猫が。「今日はまだ釣れてないんだよ」の声にちょっとがっかり?

八重根港から少し行くと「大里の玉石垣」が現れる

大坂トンネルを見上げる

なお、大坂トンネルと登龍峠の間にあたる樫立・中之郷・末吉は、島の温泉地帯になっている。特に、中之郷の「足湯きらめき」「裏見ヶ滝温泉」や末吉の「洞輪沢温泉」などは無料で開放されているので、坂の疲れをここで癒やすのもいいだろう。また、「裏見ヶ滝」はその名の通り、滝を裏から望むという珍しい滝。入り口から約10分、山道を進めば見えてくるので、こちらもあわせて楽しんでいただきたい。

屋根よりうんと高いこいのぼり

「裏見ヶ滝」で涼を楽しむ

もうひとつの登龍峠は、この道を下方から望むと龍が昇天するように見えるというところから着想された峠だ。登りが5km程度続くのだが、大坂トンネルの坂に比べると勾配は緩やかなので、自分のペースでクルクル回しながら進もう。

登龍峠を登り終えると、底土港や八丈島空港なども眺められる島随一の展望台がある。筆者が訪れた時は曇りのため見えなかったが、晴天時にはここから三宅島や御蔵島(みくらじま)を望むことができるという。展望台内の石碑には、「この峠に立つ人 その幸運 まさに 登龍の如し」と書かれている。幸運をもたらしてくれる峠、自分の足で登った方がより大きな幸運になるかもしれない。

登龍峠では2匹の龍に出合える

島随一の眺めが広がる登龍峠の展望台

一方の八丈富士側はというと、小刻みなアップダウンが続くコースとなっている。道中には人懐っこいジャージー牛たちに会える「ゆーゆー牧場」や、年末から年始にかけて真っ赤な花が一面に広がる「アロエ園」などもあるので、小休止に立ち寄ってみよう。

八丈富士を眺めながら行く

下りの勢いを上りに活かす

「ゆーゆー牧場」のジャージー牛たち。近づくと歩み寄ってくれる

八丈島名物をスイーツで味わう

八重根港に戻る前にちょっと甘い寄り道を。南原千畳海岸側に店を構える「空間舎」では、落ち着いた雰囲気の中でゆったりくつろげるカフェを展開している。「日替わりcake」(単品300円、ケーキセット700円)や「クリームぜんざい」(600円)などの甘味が用意されているが、せっかくならば八丈島ならではのスイーツはいかがだろうか。

八丈島では、青汁の原料でもある「明日葉」が名物のひとつ。空間舎のカフェでは、「あしたばチーズcake」(単品300円、ケーキセット700円)や「あしたばアイスクリーム」(600円)、「あしたばラテ」(600円)などがある。

また、5月~9月には「かき氷」(700円)を提供しており、ここでも「あしたばあずきみるく」と明日葉メニューを用意している。「あしたばあずきみるく」の味は、"ちょっとクセがある抹茶"をイメージしてもらったらいいかもしれない。とはいえ、あずきと練乳がたっぷりトッピングされているので、その甘さに十分癒やされる。

癒やしの時間が流れる「空間舎」で明日葉スイーツを(写真は「あしたばあずきみるく」(600円))

なお、島の名物には独特なにおいで有名な干物「くさや」もある。ちょっとだけ体験してみたいという人は、三根にある「ブーランジェリー」が提供している「くさやパン」(280円)もどうぞ。

※記事中の情報・価格は2014年5月取材時のもの

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