2014年4月24日現在、69路線の国際線を展開しているANA。この冬には「挑戦」「変化」をコンセプトに掲げ、10年ぶりに客室乗務員の制服が変わる。そんなANAが現在、国際線エコノミークラスで提供しているサービスを紹介しよう。

ボーイング787-8型機の機内の様子

仕事を快適にするサービスも

同クラスでは一部の機材を除き、クラス最大級となる10.6インチのタッチパネル式液晶モニターを装備。世界の主な国のプラグをそのまま差し込めるユニバーサルタイプのパソコン電源や、USB接続端子、テーブルから独立したカップホルダー、3段階に調整できるフットレストも備えている。

また、「Fixed Back Shell」スタイルのシートも採用しているため、後部座席を気にせずリクライニングを使用できる。ボーイング787-8型機では31インチのシートもあるが、ボーイング787-8型機やボーイング777-300ERでは、34インチのシートピッチと従来モデルより約7.5cm拡大している。

USB接続端子でつなげば、音楽や写真を個人用シートモニターでも楽しめる

「機内食総選挙」の人気メニューを投入

一方、機内食はどうだろうか。ANAは"その道を極めた目利き"を表す"connoisseur(コノシュアー)"を集結し、「THE CONNOISSEURS」というプロジェクトを通じて、世界の匠たちとANAシェフチームが共演したメニューを展開している。

2013年8月には、一般の人がFacebookやSina Weibo(中国SNS)を通じて過去のエコノミークラスの機内食から好きな一品を選ぶ、「機内食総選挙」を実施。エコノミークラスでは現在、この総選挙で選ばれたメニューやANAグループ社員アンケートの人気メニュー、ANAシェフ陣のオリジナルメニューの中から機内食を展開している。なお、これらの機内食は5月末までのサービスであり、6月以降のメニューはまもなく発表される予定となっている。

2014年3月~5月の機内食(和食)

2014年3月~5月の機内食(洋食)

また、北米(ホノルル除く)・ヨーロッパ路線では、小腹がすいた時につまめるセルフサービスのスナックやバナナを用意。特にインドネシアとインド路線では、日本の伝統的な菓子「あられ」を用意している(ベジタリアン・ハラール認証取得)。

小腹がすいたらこちらのスナックを(写真はイメージ)

子供との旅が楽しくなるサービスも

ANAならではのサービスで言うと、お子様サービスも充実している。赤ちゃんや小さな子供用の特別機内食のほか、時期によって内容が変わる子供用のおもちゃを用意。世界遺産を飛行機の窓から見ているようなデザインのクイズ付き「空から見る世界遺産」やスマートフォンをモチーフにした立体迷路「スマホ迷路」などがある。また、欧米路線では、資生堂とコラボした乳幼児向け低刺激性スキンケアセット「2e(ドゥーエ) ベビー プラス」も備えている。

乳幼児向け低刺激性スキンケアセット「2e(ドゥーエ) ベビー プラス」

なお、特別機内食は出発の24時間前までの事前予約が必要(アレルギー対応食は96時間前)。おもちゃやスキンケア商品に関しては搭載数に限りがあるため、品切れになることもある。

※記事中の情報は2014年5月のもの