多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「フルセグとワンセグ、どちらに対応した端末を選ぶべき?」という質問に答えます。

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日本の地上デジタル放送(地デジ)は、1つの放送局に割り当てられた帯域を13の電波の幅(セグメント)に分け運用します。そのうち12セグメントは地デジのメイン放送に利用されますが、残りの1セグメントは携帯電話など移動小型端末用に確保されています。それが「ワンセグ」で、12セグメントを使用する「フルセグ」より狭い帯域で動画データを送信するぶん画質は劣ります。

情報量に大きな差がありますから、画質で選べばフルセグが断然有利ですが、ワンセグにも電力消費量が少なくすむというメリットがあります。端末によって事情は異なりますが、ワンセグ視聴時に比べフルセグ視聴時は3~4倍のペースで電力を消費します。電話やメールの利用に支障をきたさない範囲で移動中にテレビ視聴を楽しむつもりであれば、ワンセグが現実的な選択といえるでしょう。同じアンテナを使用した場合、フルセグに比べワンセグのほうが弱い電波で受信できることもあり、屋外利用ではワンセグが有利です。

もっとも、電力消費量の少ない液晶パネルの登場により事情は変わってきました。たとえばIGZO液晶パネルを搭載した「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」は、3,000mhAという大容量バッテリーや省エネ機能を搭載したこともあり、フルセグで4.5時間もの連続視聴が可能となっています。録画機能も備えていますから、電波が安定した場所で腰を据えてテレビを楽しむのならば、フルセグに軍配があがります。ワンセグ/フルセグ両対応であればどちらか都合のいい方式で視聴できますから、そのような端末を選ぶといいでしょう。

ワンセグ/フルセグの両方に対応、低消費電力のIGZO液晶パネルにより連続4.5時間もフルHDのテレビ放送を楽しめる「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」

(記事提供: AndroWire編集部)