【レポート】

Appleがプレミアムヘッドフォン「Beats」を買収した理由とは、背景を探る

1 Beatsの成り立ち

Junya Suzuki  [2014/05/09]
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米Appleがヘッドフォンブランドで知られる米Beats Electronicsの買収で間もなく合意するとの噂が流れている。もともとは英Financial Timesが5月8日(米国時間)に報じたもので、Appleは32億ドルを支払う交渉を行っているという。Beatsとはどのような企業か、そしてこれがAppleにとってどのような意味を持つのか検証してみたい。

Beatsウェブサイト

Beatsは「Dr. Dre」の名称で知られるラッパーのAndre Young氏と音楽プロデューサーのJimmy Iovine氏の2人によって2008年に設立された企業だ。比較的若い会社ではあるが、その歴史は少々複雑な経緯をたどっている。

もともとは「Beats by Dre」のブランドでプレミアムヘッドフォンをリリースしたことがビジネスの原点となっており、これをMonster Cableが5年契約で同年から独占製造業者として提供を開始することで最初の製品が市場に登場した。

この「アーティストが協賛してリリースする」というスタイルがきっかけとなり広まっていったのが、Beatsの初期のビジネスモデルだ。こうした動きに目を付けたのが、当時Androidスマートフォン製造でトップを走っていた台湾HTCで、同社は2011年8月にBeats株式の50.1%を約3億ドルで取得し、親会社となっている。ただ、その後もBeatsはHTCとは独立した組織でそのままビジネスを続けている。

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インデックス

目次
(1) Beatsの成り立ち
(2) Beats Music誕生まで
(3) Appleの狙い
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