早くも新年度に入ってから1カ月が経とうとしている。それより前の新年に立てた今年の計画や目標は順調だろうか? ひょっとすると、あなたが最も必要としているのは個々の目標ではなく、「自信」かもしれない。Dumb Little Manの記事「自信が重要な理由(原題;Why Self-Confidence Should Be Your Top Goal This Year)」で自己チェックしてみよう。

記事によると、目標がうまくいかなくなる理由は、多くの場合で以下のどれかに当てはまるという。

  • 目標が大きすぎる、複雑すぎる

  • 成果や到達を図る明確な指標がない

  • サポートが得られない

  • 難局や妨害時を想定していない

この4つの上手くいかない理由は、実は何らかの形で克服が可能だ。

しかし、上手くいくための土台がない場合は克服が難しい。その「成功のための必須の土台」となるのが「自信」だ。

そんなことは当たり前と思うかもしれないが、本当に自信がない場合には、夢を実現しようとするあなたの努力が、自信の無さによっていかに損なわれているのか、気がついていないこともある。

たとえば、自分に自信がないと「アイディアを提案したり共有できない」「自分のやりたいことを大きな声で言えない」「会話を始めることができない」「リスクをとることができない」など、さまざまなことが生じる。

これらは多くの場合、目標実現につながるステップと行っても過言ではない。なお、フロリダ大学の調査によると、自分に自信がある人はそうでない人よりも、年間7000ドル~28000ドル(70万円~286万円)多く稼いでいるという。

もちろんお金がすべてではないが、自信があることがよい結果を生んでいる1つの調査といえるだろう。そういったことから、具体的な目標の前に、自分に自信がないと自覚している人に対して「自信を持つ」を目標にすべきだとアドバイスしている。

具体的にはどうすれば良いのだろうか? 記事では以下のエクササイズを紹介している。

認識と決意

まずは自分に自信を持つことにコミットすること。中途半端な気持ちではなく、決意をすることが大切だ。

どこに不足しているのか

自分の全てに自信がない、なんてことはないはず。どの分野になると弱くなってしまうのか分析してみよう。

「特定の条件や環境だと弱くなるのか」「コミュニケーションスキルに自信がないのか」「"できる"能力があると思えないのか」、いくつか見つかった場合には、最も辛い部分はどれなのか考えよう。

発見しよう

どこに自身が足りないのか特定できたら、次はどのようにして自信がない状態が起きているのかを考えたい。

子どもの頃の経験が後を引いているのかもしれないし、過去に大きな失敗をしたことがトラウマになっているのかもしれない。

自信がない状態に陥っていると思われるものを、全て書き出してみよう。次に浮かんでくるネガティブな感情についても、全てを書き出してみよう。

異議

自信がなくなる状況や理由、その時の感情を考えながら、それに反対しうるものを考えてみよう。

現在や過去の自分のネガティブな感情に対し、実際の成功やあなたの強み、魅力などを引き合いに反論できるだろうか?

思い浮かばないなら、家族などあなたを理解してくれる周囲の身近な人に聞いてみよう。自分の中にあるポジティブさで、ネガティブな感情を打ち負かすのだ。

こうした一種の頭の体操を通して、「自分が思っているほどネガティブではない」と思えてきたら良い傾向だろう。

同時に、改善の必要があるところにも素直になれたことだろう。これまでの自信のなさは改善すべきところから逃げていただけかもしれない。改善点が見つかったら、努力を小さなところからでも良いので始めてみよう。

人前で話すのが苦手であれば、一度に10人を相手にするのではなく、2、3人からやってみようと記事では指摘している。「逃げ」から「取り組む」に変わったところで、もう重要な一歩を踏み出したのだ。今度こそ自信を取り戻そう。