要求が多かったり、細かい、威圧的、突然怒り出す――そんな上司を持ってしまったらどうすれば良いか。運が悪かっただけでは済まされないし、上司が原因で会社を辞めるという選択肢は選びたくない。そんな人に対し、Forbesが「気分にムラのある上司とうまくやる10のポイント(原題:10 Tips For Managing A Moody Boss)」として、気分屋の上司を持ったときの対処法を伝授している。

パターンはないか?

いつも突然怒り出すと思っていたが、何か爆発する"キッカケ"があるのかもしれない。キーワードや人物、時間帯など何かしらのパターンがないだろうか。「あ、くるな」と分かれば心構えができるし、準備もできる。せひとも探ってみよう。

本当に自分の過失ではない?

上司の怒りに直接的、間接的に自分が関与していないかと、自分に汚点がないかどうかも疑っておこう。

上司の中には、部下が期待通りではないと、言葉で直接伝えずにイライラや怒りで示す人がいる。自分の過失ではないと思う場合も、念のために自分の業績や行動をチェックしてみよう。

自分が悪いと感じないように

2点目で自分に過失がないと判断できたら、上司の怒りはあなたのせいではないのだろう。

自分を責めたり、自信がなくなるとあなた自身の業績に響いてしまう。"嵐"が吹雪いている場合には、一時的に席をはずすなどの回避策を考えておくのも悪くない。

やりとりを最低限に

あなたが原因ではないのに、上司がイライラする矛先が自分に向けられているのであれば、やりとり(会話)を減らしてはどうだろうか。

自分は冷静に

上司の態度に耐えられないからといって、あなたが同じ態度を他の社員や自分の部下にとるのはよくない。

自分の冷静さを保つ努力をしていれば、あなたが保っていた冷静さが際立つはずだ。

記録をつける

もし上司の感情の起伏がだんだんひどくなっていると感じるなら、記録を付けておくのも手だ。

上司という立場を利用したモラルハラスメント(モラハラ)と言える行動の域に達しているのであれば、尚更だろう。

気分のムラを引き起こす発言は控える

もし、最初に挙げた項目で「どんな言葉が上司の気分を左右するのか」がわかったら、少なくともあなたはその言葉を発しないようにしよう。

あなただけではなく、プロジェクトチームにとっても良いことはないのだから。

話し合いの時間

上司に報告する必要があるミーティングを開かなければならないという場合は、あなたの裁量で調節できる範囲で、注意深くタイミングを選ぶべきだ。

ストレスの多い決算前などは最善のタイミングとは言いがたいはず。機嫌が悪くなる時間がわかっているという場合は、わざわざその時間を選ばないように。

機嫌が悪いときの対応は

上司がイライラしていたり機嫌が悪そうなときに、「なにかあったんですか?」といった言葉かけは控えたほうがよいかもしれない。

上司とどんな関係かにもよるが、直接聞かない方が良いこともある。相手のことをよく知らないという場合は、そっとしておくことが無難な対応だろう。

改善しないときは…

対応策をとってみたもののなかなか難しいのなら、タイミングを見計らって上司に自分の気持ちを伝えることも考えておきたい。

同僚と愚痴を言い合ったところで状況は改善しない。上司の耳に、自分たちがどんなときに迷惑しているかを冷静に伝えてみよう。

業務にどのような支障がでるのかということを中心に伝えれば、感情論にならなくてすみそうだ。