NTTドコモがサイト「mamanista (ママニスタ)」をオープンした。mamanistaは子育て、レシピ、クーポン、家計簿など主婦層にニーズの高い情報を提供する"ママ"をターゲットとしたWebサイト。パソコンのほか、スマートフォン/タブレットからアクセスでき、誰でも利用できる。

mamanistaの提供イメージ

mamanistaでは「毎日をもっとステキに」「目指せヘルシーライフ」「スキマ時間を楽しく」「お出かけ & お役立ち」「オトクに賢く」などママのくらしに関するテーマを切り口に、「子連れ旅に最適なホテルは? 」「幼稚園の保護者会にはどんなファッションで行けばいい? 」「毎日のお弁当作りのバリエーションを増やすには? 」といった、ママならではのニーズや悩みに応えるアプリやサービスを紹介していく予定だ。

加えてmamanistaでは、サイトのオープンにあわせて、20~30代のスマートフォンユーザーの"ママ"を対象としたスマートフォン利用実態調査の結果を発表した。本稿ではmamanistaとともに、同調査の結果を紹介していく。

気になるママたちの利用実態

「ママのスマートフォン利用実態調査」は、4月4日から9日までの5日間、インターネット上で行ったもの。対象は0歳~12歳の子供(末子)を持つ、全国の20~30代のスマホユーザーの母親500名。結果は以下の通りだ。

ママたちがスマートフォンデビューしたのは「2012年」(38.0%)が最も多かった。「2013年以降」(27.0%)と合わせると、全体の65.0%がスマートフォン歴2年未満という結果。1日の利用時間は平均で2時間1分だった。

全体の38%が、2012年にスマートフォンを使い始めている(写真左)。1日のスマートフォン利用時間は平均で2時間1分だった(写真右)

アプリのダウンロード数は、総じて控えめの傾向。無料アプリについては「1~10個」(57.6%)が最多で、有料アプリについては「まったくダウンロードしない」(74.6%)ママが約8割と主流だった。

アプリのダウンロード数は控えめ。無料アプリについては「10個以下」、有料アプリについては「まったくダウンロードしない」が主流だった

現在利用しているアプリ・サービスは「レシピ」(51.8%)、「SNS」(49.6%)、「カメラ・写真加工」(48.2%)、「ゲーム」(46.4%)、「ショッピング」(44.4%)、「無料通話・チャット」(44.4%)の順。今後利用してみたいアプリ・サービスは「子育て/育児」(26.0%)、「レシピ」(18.6%)、「クーポン」(16.0%)、「家計簿」(13.8%)、「旅行」「ショッピング」(12.6%)の順となっている。「子育て/育児」や「クーポン」、「家計簿」、「旅行」は現在の利用率は低いが、今後の利用意向は高い。

現在利用しているアプリ・サービスは「レシピ」「SNS」「カメラ・写真加工」が多い(写真左)。今後は「子育て/育児」「クーポン」「家計簿」の利用が伸びると予想される(写真右)

今や情報交換の必需品!?

スマートフォンの用途としては「夫との連絡、情報交換」(88.2%)、「親との連絡」(81.2%)、「料理レシピ検索など家事のお助け情報収集」(75.0%)、「リアルのママ友との連絡、情報交換」(72.4%)の順に多かった。また「子供に使わせて、遊ばせる」(42.6%)、「子供に見せて、あやす」(41.8%)など、子供にスマートフォンを見せて子育てに利用しているママも少なくないことが分かった。

情報交換や連絡ツールとしての用途が多い。子育てに利用しているママも多かった

日常生活で今後スマートフォンが役に立つと思うシーンを聞くと、「家事」(88.0%)、「夫とのコミュニケーション」(87.0%)、「ママ友とのコミュニケーション」(85.6%)、「育児」(84.2%)への期待が高くなっていた。現在はまだ活用率の低い「子供とのコミュニケーション」(38.6%)も、今後は7割が「役に立つと思う」(70.0%)と期待。今後は母子のコミュニケーションにも、スマートフォンが不可欠になっていくことが予想される。

スマートフォンを活用するシーンと、今後役に立つと思うシーン。今後は母子のコミュニケーションにも、スマートフォンが不可欠になっていくのかも知れない

ママにとって便利なアプリやサービスを紹介するサイトについて「利用したい」と答えたのは40.8%だった。「やや利用したい」(44.8%)を合わせると、約9割(85.6%)のママが「利用したい」と回答。ママ向けサイトへの高い利用意向が示されている。

約9割のママが、ママ向けサイトを「利用したい」と回答している

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お伝えしてきた通り、ママのスマートフォン利用実態調査では「子育て/育児」「レシピ」「クーポン」「家計簿」「旅行」「ショッピング」といった情報を得たい、と考える主婦が多いことが分かった。これはmamanistaで提供を予定している情報と合致する。

mamanistaは、「mama」+「ista(第一人者)」の造語とのこと。家事や育児で忙しいけれど、自分のことも手を抜かない頑張り屋のママ=「mamanista」のためのサイトを目指しているという。非常にユニークなのは、現在子育て中のドコモの女子社員によるプロジェクトチームが企画運営するという点。実体験に基づいているので、"ママの求めているもの"にダイレクトに響く企画が期待できることだろう。今後もmamanistaの展開に注目していきたい。