説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「LEDライトを点けたままにしたとき、バッテリーはどの程度のペースで減るの?」という質問に答えます。

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iPhone 4以降には、小型LEDを利用したフラッシュ機能(以下、LEDフラッシュ)が装備されています。得られる光量はカメラ専用機のストロボにおよびませんが、シャッターレリーズに同期するフラッシュですから、それなりに役立ちます。

iPhone 5sでは、LEDが2基の「デュアルLED」に進化しました。従来はホワイトの1色でしたが、ホワイトとアンバー(琥珀色)の2種類が被写体に最適な色温度と彩度で点灯することにより、自然な色合いで撮影できます。

用途は写真の撮影だけではありません。コントロールセンター左下にあるLEDライトボタンをタップすれば、LEDは点灯したままの状態になります。もういちどLEDライトボタンをタップするか、カメラアプリを起動しないかぎり点灯し続けますから、懐中電灯代わりに活用できます。特にデュアルLEDを搭載するiPhone 5sは、足もとを照らすにはじゅうぶんと言っていいほどの光量が得られます。

LEDライトのバッテリー消費量ですが、ほとんど気にする必要がないレベルです。iPhone 5sで測定したところ、バッテリーレベルが5%低下するまでの時間は約20分でした。20分経過後にLED付近を触れても熱はなく、懐中電灯として使うことに対してのデメリットは感じられません。バッテリー消費量からしても、5~10分程度点灯したままにしても特に問題ないのではないでしょうか。

iPhone 5sの場合、LEDライトを点灯したままの状態で20分放置したときのバッテリー減少幅は5%でした