公開初日を迎えた、『機動警察パトレイバー』の実写化プロジェクト『THE NEXT GENERATION ‐パトレイバー‐』第1章の初日舞台あいさつが5日、東京・新宿ピカデリーで開催され、真野恵里菜、筧利夫ら主要キャスト陣と、押井守総監督が登壇した。

前列左から千葉繁、真野恵里菜、筧利夫、押井守監督、後列左からしおつかこうへい、堀本能礼、太田莉菜、田尻茂一

舞台あいさつには主人公・泉野明役の真野、後藤田継次役の筧、カーシャ役の太田莉菜、大田原勇役の堀本能礼、山崎弘道役の田尻茂一、御酒屋慎司役のしおつかこうへい、シバシゲオ役の千葉繁、押井守総監督が出席。『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』の登場人物は「三代目特車二課」のメンバーとされており、『機動警察パトレイバー』のキャラクターにイメージを似せた"別人"と設定されている。

押井総監督は「『パトレイバー』は僕のベースになった、初めて食えるようになった仕事でした。25年間色々なことがあり、喧嘩があり、仲間割れもありました(笑)」と当時を振り返りながら、「今回はアニメのキャラクターとどう差別化するか、旧特車二課の呪いからどう解き放たれるかがテーマでした。名前も風貌も似たキャラクターですが、中身は別人として演じてもらいました。旧作の呪いをバネに新しい作品を作ろうとしています」と本作のコンセプトを明かした。

また、実写ということについては「どうやっても叩かれると思いますが、最後まで見てもらえば、この6人でなければ特車二課は成立しないと思ってもらえると確信しています」と自信を覗かせ、第2章以降は「すごいことになっています。実はかなりお金を使ってしまって予算をオーバーしていて、僕にとっても賭けた作品です。夏場の工場は暑くて、かなり過酷な撮影環境の中でみんなよく応えてくれました、ありがとう!」とキャストへの感謝を伝えていた。

昨日は全く眠れなかったという真野は「今でもたまに"いずみのあ"だぞ、名前間違ってるぞとお叱りを受けるんですが、私が演じているのはあきらです。あきらとして役をいただいたので、実は原作はあえて見ていないんです。だから現場の空気と、等身大の私が含まれた役になっていると思います。あきらというキャラを愛してもらえたらと思います」と自身の役どころを解説。やはり、大作の主人公というプレッシャーは大きかったようで、「台本を開いたら名前が最初にあったんですが、最年少の現場なので皆さんに甘えさせていただきました。最初は不安もあったんですが、みんなでやってきて、こうしてたくさんの方が来てくださって……うれしいです、感無量です」と涙ぐむ一幕も見られた。