入社式で「カンナがけ授業」

アキュラホームは1日、アキュラグループ入社式にて「カンナがけ授業」を行った。

今年で8回目

入社式での「カンナがけ授業」とは、新入社員に元大工の社長自らカンナがけを教え、「匠の心」を伝えるというもので、今年で8回目を迎える。「妥協することなく住まう人のために精進し、努力を惜しまない心を持ち続けてほしい」との思いから行われている。今年はアキュラホーム51名、オカザキホーム4名からなる計55名の新入社員が"授業"を受けた。

授業開始は挨拶から

社長による授業開始

木材の置かれた会議室に集まった55名の新入社員。「よろしくおねがいします」の挨拶で授業が始まった。まずは社長による講義から。同社の社会貢献活動として、小学校でカンナがけ体験などを行っている「木望の未来プロジェクト」と、カンナについて説明。カンナ自体の解説や刃を研ぐことの意味などを話し、「削るより道具を作る方が重要」と締めくくった。

社長のカンナがけに歓声

いよいよ社長によるカンナがけ実演。カンナがけを始める前に、新入社員はざらざらとした表面の木材に触る。削った後との違いを感じるためだ。社長が実際にカンナがけを披露すると、「おおー!」という声が会場から上がった。その歓声に「まだまだ」と応える社長。

社長がカンナがけを披露

見る見るうちに、木材が削られていく。削り節のように薄くて茶色く、フワフワとしているカンナくずを測ってみると、52ミクロンの厚さだった。人の髪の毛が約50ミクロンと言えば、薄さが想像できるだろうか。削られた木材に触った新入社員は一同に「ツルツルしてる!」と驚きを見せていた。

カンナくずの厚さは?

社長のはっぴには「匠」の文字が

新入社員がカンナがけ

次は新入社員が挑戦する番だ。

新入社員が挑戦

「やってみたい人?」という呼びかけに元気よく手が挙がる。次々とチャレンジしていく新入社員だが、元大工でもある社長のようにはいかない。しかし、挑戦する本人も取り囲む周りの新入社員も、一喜一憂しながら授業を楽しんでいる様子だった。

笑いの絶えない授業に

社長自ら「匠の心」を伝えるという、同社の「カンナがけ授業」。いきいきとした新入社員の表情からは、思いが届いた様子を感じられた。