宮坂社長は、ワイモバイルで早期に2,000万加入を目指す考えを示している。既存のイー・アクセス、ウィルコムのユーザーが1,000万程度のため、ワイモバイルとしては新たに1,000万加入を上乗せする形で、このほとんどはスマートフォン・タブレットになることを想定している。

現在の2倍以上の2,000万契約が目標

宮坂社長は、iOSを取り扱わないと言うことではない、としつつ、Androidを中心とした端末をそろえる考え

この1,000万のユーザーに販売する端末には、各種のヤフーサービスやアプリをプリインストールしていく。これまで、ソフトバンクの端末にもヤフーのアプリなどはインストールされていたが、「ソフトバンクにはソフトバンクの事情があって、コントロールできない」(同)という状況で、これを自由にコントロールできることが、携帯キャリアとして参入した一つの理由だという。

とはいえ、現在「100種類ぐらいある」(同)というヤフーのアプリを、すべてプリインストールするのは、「ユーザーにとって嬉しいかどうか」(同)ということで、その辺りのバランスも考えながら進めていくようだ。

こうして、新たに獲得したワイモバイルのユーザーが、ヤフーのコンテンツ・サービスを利用するだけでなく、新たなモバイルインターネットユーザーとして、あらゆるモバイルサイトを閲覧し、モバイルインターネットが拡大することが「ヤフーに広告を生み出す原動力になる」(同)というもくろみもある。

ワイモバイルとヤフーとのシナジーは3つ。通信事業を行うことでのビジネス拡大、ヤフーサービス利用者の拡大、モバイルインターネット市場の拡大という3点を挙げる