既婚男性への片想いを経験した女性って、意外に多いのではないでしょうか。私も学生時代や社会人になりたての頃、既婚男性に惚れたことがあります。このように、不倫の関係にならなくても、「素敵だな」と思われる既婚男性が多いのは事実。男性に限らず、既婚男性も独身男性からモテていると聞きます。なぜ、既婚者がモテるのでしょうか。その理由を探ります。

ガツガツしていない

「結婚してからモテる気が……」という人、多くないですか?

男女共に既婚者に共通していることは、当然のことながらきちんとしたパートナーがいるということです。これはどういうメリットがあるのかというと、周囲の人が"下心"を感じにくいということにつながります。独身の頃というのは、何かにつけて下心が見え隠れしてしまいがち。本人にこの気がなくても、下心があるととらえられてしまうことがありますが、結婚するとその下心がなくなり、相手にする親切心はそのまま受け取ってもらえるようになります。

「下心があるかもしれない」の警戒心を持った親切心は、素直に受け取ってもらえません。ですが、警戒心のない状態での親切は「素敵だな」とその人の魅力として映るので、そこから淡い恋心が生まれることは決して珍しくありません。

結婚すると鍛えられる

特に男性に多いのかもしれませんが、女性の感情をリアルに受け取る機会があるのは、やはり既婚者ならでは。恋愛中というのは、女性自身もかわいくありたいと思うので、素の部分を出しすぎないように気をつけていますが、結婚をするとそういうこともなくなり、普段の自分で接していくようになります。

そこから、「女性はこう言うと、すぐに拗ねる」「こういうときは、こう切り返した方が良いのかな」など、男性は学習していきます。また、結婚すると毎日のように一緒にいるため妥協点をお互いが見つけられるようになります。それが仕事で女性と接する時にも出てくるため、他の男性は目くじら立てて怒ってくるのに、この人は……と一目置かれるようになります。

よく、「既婚男性は余裕があるように見える」といいますが、日頃から鍛えられているからこそ、女性への対応がうまくなっているのかもしれませんね。

かわいい一面を見る

こんな話を聞いたことがあります。

もともとすごくクールであまり話すタイプの人ではなかったのですが、その人に娘さんが生まれてからは、携帯の待ち受けは当然お子さんのもの。また、LINEのプロフィールが奥さんと娘さんだったことで、今まで「あの人って怖いよね。奥さんにも冷たいんじゃない? 」など憶測で話のネタになっていましたが、家族に惜しみない愛情を注いでいる姿を見て、一気に素敵な人に見えた。

このように、仕事では見せない一面を見せてくれる。さらにそれが自分が理想としている家族像であれば、なおさら魅力的に見えるのでしょうね。

立てるのがうまい

最近は亭主関白は少なくなったかと思いますが、それでもやはりどちらかと言えば男性が仕事をして妻は家事を……という考え方の男性は多いです。それ自体は決して悪いこととは思いません。そして、それによって夫を立てることを女性は覚えていきます。

そのため、仕事をしていても上司を立てる言葉がサッと出てきたり、先輩後輩関係なく、男性をきちんと立てている女性はやはりモテます。逆に言えば、夫をあごで使うような奥さんは、既婚者でもモテなくなります。今まではモテるための行動を意識してとっていても、結婚してモテる必要がなくなったと思うと、一気に品がなくなってしまう人もいます。

既婚者でも様々なタイプがいます。ですが、既婚者は異性のいろんなシーンでの言動を見る機会が多いので、異性への学習度が上がっているといえます。その結果、独身者から魅力的に見えるのかもしれません。

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著者プロフィール

片瀬萩乃
恋愛作家
常に相談者の立場に立った前向きなコメントに「恋愛の楽しさを思い出した! 」「自分の気持ちに自信が持てた! 」と多くの女性からアツい支持を得ている。著書に、シリーズ合計20万部突破した『モテ本! 』『モテ本! ハイパー』『モテ本ビジュアル強化BOOK』(以上、大和書房)、『終わらない恋をするための恋愛のルール』『喜ばせハンドブック』(以上、中経出版)、『永遠に彼が夢中になる恋愛のルール』(二見書房)、新刊に『しあわせのはじまりは、ときめきから』(学研)がある。 オフィシャルサイト「恋結‐コイムスビ‐」、オフィシャルブログ「today+」も展開中。