消費増税を直前に控え「節約志向」や「お金の管理への関心」が急速に高まっている。こうした中、お金を管理しやすい決済ツールとして注目が集まっているのが、銀行口座の残高の範囲内で、Visaの使えるところではどこでも使える『Visaデビット』だ。ではなぜ、『Visaデビット』が注目を集めているのか? 増税を前にテレビをはじめとしたマスメディアに引っ張りだこの"売れっ子FP(ファイナンシャル・プランナー)"山口京子氏に、『Visaデビット』の魅力についてインタビューした。

『Visaデビット』とは?

ここで簡単に『Visaデビット』の説明をしておきたい。デビットカードは、カード決済時に直接自分の銀行口座から引き落とされるカードで、Visaが出しているものが『Visaデビット』。『Visaデビット』はVisaが使えるところではいつでもどこでも使える。もちろん、海外でも使えるため、海外旅行中に海外のVisaカードが使えるお店での利用は勿論、Visaデビットを使って現地のATMから現地通貨で自分の口座よりお金を引き出す事も出来る。

Visaでは、増税前に金銭管理に関する調査を実施。今回マイナビニュースでは、その調査に沿って、山口氏にお金の管理方法という観点から、『Visaデビット』の利便性などについて聞くことにした。

マスメディアに引っ張りだこの"売れっ子FP(ファイナンシャル・プランナー)"山口京子氏

"消費増税・社会保険料アップ・物価上昇"で「お金の管理」に高い関心

――山口先生は現在、テレビや雑誌などのインタビューで"引っ張りだこ"とお聞きしていますが、なぜそんなに取材の依頼が殺到しているのでしょう?

第一に挙げられるのが、消費税の増税、二番目は社会保険料のアップ、三番目は物価の上昇、これらを前にして、お金の使い方に関する関心が急速に高まっているからです。この中でもやはり消費増税というのはインパクトがあって、自分が支出する額がどうしても増えてしまうから、これを機会にお金の管理について考えたいという人が増えているのです。そのため、メディアからも、そうした関心の高まりを背景に、「家計を守るにはどうすればいいんでしょう?」という趣旨の取材が殺到しています。

――それにしても、皆さん普段からお金の管理については考えているはずなのに、増税直前というこのタイミングに考えるというのは、少し遅い気もするのですが…

どうしても日々の忙しさなどのせいで、お金の管理を始めるには、大きなハードルがあるからです。お金の管理のツールとしてまず考えられるのは「家計簿」なのですが、Visaの調査では、家計簿などでのお金の収支管理記録は、51.1%の方が「挫折経験あり」と回答しています。

「家計簿」での収支管理には大きな壁、それでも「お金管理」には意欲

――「家計簿」で家計の収支管理をするのは、確かに努力と根気が必要なイメージがありますね。

家計簿でお金の収支管理をする上では、いくつかの壁があります。まず(1)レシートをとっておかなければならない、(2)それを家計簿に記帳しなければならない、(3)費目別に電卓で計算しなければならない、(4)費目を全部足して、全体の集計をしなければならない、(5)自分できっちり予算を決めて継続しさらに家計を見直さなければいけない、などです。

これらを全部やってやっとお金が貯まるかもしれない、というのが家計簿なのですが、あれは"魔法のノート"ではないので、ただ記帳していればいいというものでもないのです。

――"魔法のノート"と思っていました…

あくまで、「お金を貯める」ことが目標ですからね。つけることが目的ではないわけです。家計簿でお金を管理することに失敗した人は、大きな挫折感を持ってしまいます。

――ですがそれでも、Visaの調査では、85.4%の方が、「お金をもっと積極的に管理したい」と回答していますね。

家計を管理したいんだけど、家計簿で失敗した人などは、何をしていいかわからないんですね。

日本人の"現金信仰"が「便利な仕組み」の利用を阻んでいる!?

――日本人は、「現金信仰」みたいなものがありますが、それもお金の管理をうまくできない理由の一つでしょうか?

それもあると思います。「現金でお金を管理する」というのは、昭和時代の考えなんですね。お父さんが茶封筒に現金を入れて持って帰ってきて、それをお母さんが上手にやりくりする、みたいな固定観念があるんで。

ですが、現在はほとんどお給料は銀行振り込みで、公共料金や家賃も銀行口座からの引き落としなどになっていて、必ずしも現金でやりくりする必要はないんです。

電子マネーやインターネットバンキングなど、お金を管理するいろんな便利な環境が整ってきているのですが、それをあえて利用しないのは、「手間がかかる事=いい事」、「便利な仕組みを利用する事=手抜き」みたいな考えがあって、お金を管理する便利な仕組みを使うことに、免疫ができていない人が多いのだと思います。

――なるほど。しかし、こうした「現金信仰」がありながら、Visaの今回の調査では、消費増税後に最も支出をやめたいのは、「ATMなどの手数料」という結果が出ていますね。

ATMの手数料が105円→108円、もしくは216円になると、預金の金利は0.02%のままですから、54万円を1年間預けた場合の預金の利息が吹っ飛ぶわけです。現金を利用しながらも、「現金でお金を管理するのは何か無駄だな」と無意識に気づいていらっしゃるので、消費増税後にまず何を節約したいかというと、「ATMなどの手数料」になるわけです。

オススメするお金管理のツールは、「ずばり『Visaデビット』」

――すると、「現金」よりもお金を管理するもっといい方法があれば、いいわけですね。山口先生がオススメするお金管理のツールは、どんなものがあるのでしょう?

私が一番勧めているのは、「デビットカード」です。これがあれば、ATMに行く時間を減らしたり、現金を落としてしまうリスクを軽減できたりします。例えば子育て中の女性でしたら、買い物の支払いをする際、片手で子どもを連れて、片手でスーパーのかごを持っているのに、現金をいちいちだすのは面倒です。さらに、増税後はおつりの1円玉が増えることが予想されます。そうした時、デビットカードがあれば、カード一枚で済ませることができて楽です。しかも、銀行口座の範囲内でしか使えないので、無駄遣いする恐れもありません。

さらに、家計簿をつけなくても、自分の買った物が一目瞭然になり、計算しなくてもいいわけです。デビットカード口座には使っていい金額だけを入れておいて、常に残高をチェックしながら買い物をすればいいわけですから、予算を決めておけば、家計簿をつける必要もなくなるわけです。

――主婦にとっては、ATMにいく時間も省けて、家計簿をつける必要もなく、予算管理もできる、まさに"魔法"のようなツールですね。ところで、デビットカードもいろいろあるかと思いますが、『Visaデビット』の魅力みたいなものはありますか?

『Visaデビット』は、Visaの使えるところではどこでも使えるのがメリットです。海外でも使えますので、海外旅行中に海外のATMにVisaデビットを通してお金を引き落とせば、現地の通貨で両替要らずで現金を得ることができます。

また、万が一『Visaデビット』を落としたとしても、不正利用されてしまった分はカード会社が補償してくれますし、現金に比べても安心だといえます。

主婦のほか、新社会人や家庭を持つビジネスマンにもメリット

――『Visaデビット』を主婦以外にオススメするとしたら、どんな人が考えられるでしょう?

新社会人の方などにはぜひオススメしたいですね。これから社会に出るにあたって、まずカードを使うのに慣れるには、『Visaデビット』がいいのではないでしょうか。クレジットカードを使うと、決済までにタイムラグがあるので、新社会人にとっては少し管理が大変かもしれません。でも、『Visaデビット』であれば、常に残高をチェックしながら、自分のお給料の範囲内でお金を使えるので、お金の収支管理のやり方が身に付くと思います。

「これぐらい使ってもまだ大丈夫なんだな」とか、「これ以上使うとまずい」とか、残高を見ながらお金を使うことで、家計簿をつけるのと同じ効果があります。

――なるほど。私も新社会人の時から、『Visaデビット』を使っていれば、もっとお金が貯まったかもしれません…

あとオススメしたいのが、世のお父さんたちです。お小遣い用として、ぜひ『Visaデビット』を使ってほしいです。ビジネス街などで給料日や連休前にATMに並んでいるビジネスマンを見ると、『Visaデビット』のパンフレットを配りたくなります(笑)。「ATMに並んでいる時間は無駄ですよ」とアドバイスしたくなるのです。

『Visaデビット』にはキャッシュバックやマイルが貯まったりするものもありますし、何より使いすぎの心配もないので、奥さんも喜びます。あと、お父さんが『Visaデビット』を使うたびに奥さんにメールが届く機能などもありますので、"家族全員一丸"となって家計管理ができるツールとしても使えます。このメール機能は、例えば海外に行った子どもさんが使った場合でも利用することができますので、まさに家計管理の味方なのです。

ライフスタイルにあった『Visaデビット』を選ぶ

――使いすぎの心配がなく、万一落としても安心、しかも家族一丸でお金の管理ができる、こんないいツールが、日本に普及していないのはなぜなのでしょう?

存在があまり知られていないからです。ただ、最近は取り扱う銀行も増えてきていまして、徐々に広がる傾向にあります。

ネットショッピングをよく使う人、スーパーを良く使う人など、ライフスタイルによって、『Visaデビット』を作る銀行を選択することもできます。ぜひ自分にあった銀行を選んで、『Visaデビット』を有効活用していただきたいと思います。

――本日は、まさに驚きの連続でした。この記事を読んでいただいた方にも、ぜひ『Visaデビット』の存在を知ってもらいたいと思いました。ご多忙の中、誠にありがとうございました。


いかがだっただろうか。家計簿をつけることに失敗した人でも、『Visaデビット』を使うことでお金の収支管理が円滑にできたら、どんなに便利だろうか。この厳しい時代を生き抜くためにも、『Visaデビット』の利用を検討されてもいいかもしれない。