bizocean(ビズオーシャン) 」は、「仕事の面倒をなくして、より良いワークスタイルを実現させる」をコンセプトに、さまざまなコンテンツを配信するビジネスパーソン向けの情報サイト。今回はこのサイトを運営するミロク情報サービス(以下、MJS)に、基幹システム選定のポイントについて話を伺った。

bizocean Webサイトイメージ

サービス導入を後押ししたのは、NTTPCのVPNによるセキュアな接続環境

MJSでは約10年前に、メインビジネスである財務・会計パッケージソフトの開発・販売に加え、新事業としてネットビジネスをスタートした。これが、現在会員110万人を誇るビジネス情報サイト「bizocean」だ。そして、ビジネスパーソン向けのさまざまなコンテンツを有する同サイトのインフラとして、NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)のホスティングサービス「専用サーバー」に白羽の矢が立つこととなった。

サーバーの選定にあたり考慮されたのは、「インターネットにコンテンツを公開できること」「会員制サイトとして顧客情報も管理するため、VPNによって安全セキュアにデータの取り扱いができる環境であること」の2点。当時、ほかのホスティング会社でも、NTTPCでも、これらの条件を備えるサービスは存在しなかった。だが、従来からVPN事業とホスティング事業の両方を展開していたNTTPCの強みを活かし、カスタマイズサービスとして提供に至ったという。

株式会社ミロク情報サービス ネット事業部 ポータルサイトグループ 山崎裕氏

「社内的な事情もあり、VPNでの接続は必須となります。しかも、ローカルアドレスで。そうなると、ほかのホスティングサービスでは難しいのではと思いました。最近、AWSでも行えるようになったと聞き及んではいますが、接続しやすさやスムーズさでは、NTTPC様に一日の長がありますね」と話すのはMJSネット事業部 ポータルサイトグループの山崎裕氏。

「2012年の9月、『DC内接続サービス』として、VPN接続のできる専用サーバーが正式にサービス化されたことを踏まえ、「bizocean」はフルリニューアルを実施し、バージョンアップしました。この際、さまざまな見直しを加え、『サーバーの処理スピードをあげたい』といった課題にも構成などのアドバイスで応えてくれ、全く問題なく動く環境に満足しています」とのこと。カスタマイズでの提供ではなく、正式にサービス化されたおかげで、コストも低く抑えられたことも良かったと話していた。

さて、ローンチ以来、順調にその認知度や有益性が浸透した「bizocean」のWebサービスを支える舞台裏は、どのように構成されているのだろうか。「2012年にリニューアルした際は、フロント用に2台、データベース用にハイスペックなものを1台、あとは社内で使用するステージング用、開発用、社内業務用と合計6台のサーバーを使用していました。その後、2台増設しています」と山崎氏。月間1,000万PVを超え、年末などのピーク時においては、月間1,600万PVにも上る同サイトを運用し続ける秘訣は、"安定・安全"にこだわり続けた結果かもしれない。サーバーへの不正アクセスを防止するファイアウォールはもちろん、各種監視サービスで状態把握に努め、サーバーを二重化しロードバランシングを図るなど、ユーザーへのサービスを絶やさないよう、最大限のリスク軽減を行っている。

サーバー構成イメージ

専用サーバーのスペックに大満足。加えて、手厚いサポートも魅力

株式会社ミロク情報サービス ネット事業部 ポータルサイトグループ 安真智子氏

現在利用しているNTTPCの専用サーバーに関して、課題や不満は一切ないのだろうか? 率直に伺ったところ、VPNによりセキュアなアクセスが担保されており、スペック的にも満足こそすれ不満はないという。また、障害があった際にも親身になって相談に乗ってくれる担当者の存在も、その満足度に大きく貢献しているのだとか。

「ちょうど来期から、新しい取り組みや施策を打ち出していこうと動いているので、今後もNTTPC様のサービスに期待しています」とMJSネット事業部ポータルサイトグループ安真智子氏は言う。

NTTPCのWebARENA 専用サーバーは、安全で高い信頼性を誇るVPN接続を備え、ビジネスの成長に合わせてサーバーのスペックを増強したり、回線をアップグレードしたりできるのが大きなポイント。安心・安定した運用ができているからこそ、ユーザー企業は新たな施策へ挑戦するという"次の一手"に出られるのかもしれない。