移行前の準備

さて、移行前にいくつかの準備が必要となる。その手順を紹介しよう。まずは、セキュリティ対策ソフトの無効化である。多くのセキュリティ対策ソフトには、一時的な保護の停止機能を持っているので、それを使う。ここでは、トレンドマイクロのウイルスバスターの例を紹介しよう。図2のメイン画面から、"歯車"のアイコンの設定を選ぶ。

図2 ウイルスバスターメイン画面

図3の保護設定画面となるので、[リアルタイムスキャンを有効にする]のチェックを外す。

図3 保護設定画面

デフォルトでは30分で有効となるが、30分で移行が完了するとは限らない。

図4 確認ダイアログ

図4下の[コンピュータを再起動するまで保護機能を無効にする]を選ぶ。そして、ファイアウォールの停止である。コントロールパネルを起動し、[システムとセキュリティ]→[Windowsファイアウォール]→[Windowsファイアウォールの有効化または無効化]と進む(図5)。

図5 ファイアウォールの無効化

プライベートとパブリックのいずれも無効化する。これ以外にも、すべきこととして以下がある。

  • スクリーンセーバーや省電力機能をオフに
  • スケジュール・タスク・プログラムを無効に
  • セキュリティ対策ソフト以外のソフトも終了する
  • 移行先では、試供版または古いバージョンのソフトを削除
  • スキャンディスクの実行
  • ウイルスやスパイウェアのチェック

最後の2つは、新品で未使用ならば必要ないであろう。とにかく、パソコン引越し以外のソフトなどは一切起動しないことだ。また、セキュリティ対策ソフトを無効にするが、ネットワークに接続されていなければ、ほぼ問題はない。先に、ネットワークケーブルを外しておいてもよいだろう(認証時には必要となる)。移行元のXPでも同様の設定を行ってほしい。