【レポート】

海外旅行/出張にはiPhone/iPadをお供に! - 日本語しか話せなくても超快適な旅に!!

稲葉雅己  [2014/03/21]

編集部の偉い人の計らいで、アメリカに行けることになった。とは言っても、英語は全く話せないし、滞在先で日本語を話せる人がアテンドしてくれるわけでもない。しかも、とりあえずiPhoneとiPad持って行け、それで記事作れって話になってるし……。

行き先はテキサス州のオースティン。出国のタイミングで、丁度、音楽/映画/ITのコンベンション「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」が開催されている。

SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)のWebサイト

まずはチケットの手配。せっかくだから、一回も起動したことがないiOS標準アプリ『Passbook』を使って乗り込んでやろうと思い、ANAが提供しているアプリを先にダウンロード。このアプリからPassbookへ、Passの追加が行える。ANAマイレージクラブ会員用の機能も充実している。

ANA

ANAアプリからPassbookへの登録を行ったら、あとは搭乗の際、カウンターで2次元バーコードを差し出せばOK。初めて使ってみたPassbookだが、プッシュで今日の何時に出発ね、とか教えてくれるし、便利だなと。

PassbookにPassが追加される

カウンターで2次元バーコードを差し出せばチケットを発券してくれる

とりあえず成田に着いた。両替しといたほうがいいかってことで、『Smart Coin:通貨変換機』を起動。とてもシンプルなUIのアプリだが、最大4つまでの通貨を同時に変換計算してくれる(170以上の通貨に対応)。バックグラウンドで通貨レートを自動でアップデートするといった機能も搭載している。

Smart Coin:通貨変換機

ゲートを通る前に、「データローミング」の項目をチェックしないと。オフにしておくことで、飛行機を降りた時に「機内モード」をオフにしても、勝手に通信を始めるのを防止できる。

『設定』の「モバイルデータ通信」をタップして「4Gをオンにする」と「データローミング」をオフに

海外で通信機能使うのに、電話はかけないけど、『マップ』や『メール』、『Siri』あたりの機能は使いたい。その場合、選択肢は以下の通り。

  1. キャリアが提供する海外向けのパケット定額サービスの利用
  2. レンタルの海外用ポケットWiFiを利用
  3. SIMロックフリー端末を用意して現地でSIMを買う

今回は「2」を選択。「3」はどこで購入できるか調べてるヒマがなかったので却下。そもそもSIMロックフリーの端末を持ってないし。旅慣れてる人、対応端末持ってる人以外にはちょっとハードル高いかもしれない。

で、「2」を選択してみてどうだったかと言うと、もう完全に失敗。まず、機材が出払っててLTE対応のものが選べなかった。現地でベンチとってみたが、3Gでの速度は掲載憚られるレベルの遅さ。そして、マメに電源切らないとバッテリーの消耗が激しい。さらに意外と圏外のところが多い。どれもこれも「1」にしとけば回避できる、またはガマンできることだったのに。

毎日通信することを考えるとレンタルのほうが安いと思ったのだが、どうせ会社が出してくれるんだから、ケチケチしないで「1」にしとけばよかった。現地では緊急で連絡とらなきゃいけない局面でバッテリー切れ。結局、「1」を利用するハメになる。いや、「1」にしとけば言うことない旅になったのに……。

さて、話が飛んだが、飛行機も飛んだ。機内ではもちろん航空会社が用意した各種コンテンツが楽しめるのだが、ここではiPadに格納した映画/ライブビデオを観ることにした。機内のサービスだと選択の幅が狭いからね。選んだのは『エリジウム』『バッド・チューニング』『Coldplay:Live 2012』の三本だ(全部レンタル)。

iPadに格納した映画/ライブビデオは『エリジウム』『バッド・チューニング』『Coldplay:Live 2012』の三本

『エリジウム』は、富裕層と貧困層がスペースコロニーと荒廃した地球に分断されて暮らす世界を描いた作品。マット・デイモンやジョディ・フォスターらが出演。監督は『第9地区』のニール・ブロムカンプがあたっている。現在、「Geniusおすすめ」にも入っている。

『バッド・チューニング』は、先日発表されたアカデミー賞の脚色賞(『ビフォア・ミッドナイト』)にノミネートされたリチャード・リンクレイターの監督作品。1976年のオースティンを舞台にした青春ドラマだ。今年のアカデミー賞で主演男優賞を獲得したマシュー・マコノヒーも出演している。

『Coldplay:Live 2012』は、11年から敢行されたColdplayの"Mylo Xyloto"ツアーのパリ、モントリオール、グランストンベリー公演を収めたライブビデオだ。Coldplayは先頃、米国で初開催されたiTunes Festivalにヘッドライナーとして出演している。

全部観てると寝る時間が無くなってしまうので、ちょっとガマン。iTunes Storeで配信されているレンタル映画は、購入後30日以内ならいつでも見始めることができ、一度見始めた映画は48時間以内であれば何度でも視聴可能ので、今、無理して観る必要はない。

シカゴから乗換でオースティンへ。空港からホテルへの移動はタクシーとなりそうなので、予め料金がどれくらいになるのか『TaxiFinder』で調べておいた。これは、乗車する場所から目的地までの平均的な料金を算出してくれる。ボラれる心配をしないで済むだけでなく、チップはこれぐらいだよってのも提示してくれるので、オロオロせずにスムーズに降車できる。

TaxiFinderは、USはもちろん、日本でも利用できる

そして、オースティン空港に到着。ここまで身振り手振りで伝えてなんとかなったのだが、やはり心もとないということで、翻訳アプリに活躍してもらうことにした。使ったのは『指さし会話アメリカ touch&talk』と『iTranslate Voice 2』。

指さし会話アメリカ touch&talkがあれば、発音メロメロでも安心

『指さし会話アメリカ touch&talk』は、その名が示す通り、英会話の基本フレーズを相手に見せて指さすことで、こちらの意図を伝えられるというものだ。言いたいことがパッと思いついたとしても、発音がダメだと、何言ってるのか分からん、ということはままある。なにしろこっちはジャパニーズイングリッシュなわけだし。そういう状況では助かるアプリだ。有料版と無料版がある

iTranslate Voice 2は、超強力な翻訳アプリ。42カ国語に対応する

『iTranslate Voice 2』は、iPhoneに話しかけると即座に翻訳してくれるというアプリである。これがかなりの精度で、御覧の画像の通り、筆者の英語/フランス語でもバッチリ聞き取って日本語に変換してくれた。これなら"Cold"(コールド)を「カゥド」みたいに発音する強烈な南部訛りにも対応してくれることだろう。画像内、一番下の「30日の数どこですか」についてはあんまり気にしないで欲しい。ちなみに「演奏会の会場はどこですか」と訊いてみたのだが。

ホテルに着いたのは夜の7時、東京は朝の9時? オースティンの外は未だ明るい。部屋でSXSWと、イベント内イベントであるiTunes Festivalの情報をチェック。SXSWのオフィシャルアプリはラインナップが紹介されているだけでなく、アプリ内でスケジュールを組むことができる。土地勘ないので、時間通りに動けるかどうか分からないけど、予定は一目で分かるに越したことない。iTunes Festivalの公式アプリは出演時間のほか、最新の動向がチェックできる。

SXSWのオフィシャルアプリでスケジュールをチェック

iTunes Festivalのオフィシャルアプリで出演時間をチェック

翌日はオースティンの街をあちこち巡る。ホテルからメイン会場までちょっと距離があったので、過去のiTunes Festivalの限定EPを聴きながら盛り上がる。今回は出演しないけど、Primal Screamとか選んでみた。中心街に入ると、どこ行っても音楽が聴こえてくる。昼間っから爆音で音楽浴びて、酒浴びるとか最高すぎる。Coldplayをヘッドライナーに迎えたiTunes Festival初日、TDE/Black Hippy周辺のラッパーが集結した二日目の様子はリンク先を御覧あれ。

過去のiTunes Festivalの限定EPはiTunes専用にマスタリングが施されている

街中をあてどなく逍遥するも、さすがに疲れてきた。正直、歩きの移動はツラい。一息つこうとしたのだが、目に付くところでお茶できそうな店はない。ということで、『トリップアドバイザー』に教えてもらうことにする。ホテルからレストランから、周辺の大概の情報はこれで入手できる。

トリップアドバイザーなら、その土地のオイしい情報は大概手に入る

しかし、こうやって振り返ってみると、矢鱈とiPhone/iPadに触ってる時間が長いような気がしてきた。困った時は必ず助けて貰ってるし、今回の旅はiPhone/iPadなしではかなーりキビしいことになってたように思われる。最大のピンチが訪れた際も、救ってくれたのはiPhoneだった。その時に使ったのはiOS標準の『FaceTime』。

FaceTimeの電話アイコンをタップすると、iOS 7搭載端末同士なら映像無しでの通話が可能

この『FaceTime』、マイナビニュースの調査では7割以上のiPhoneユーザーが使ったことない、ということが明らかになっているが、個人的にはiOS標準アプリの中で使えるアプリの筆頭ではないかという認識である。

まず、無料(契約形態でパケット代が発生する場合あり)。さらに音質がメチャクチャ良い。ピンチで日本に電話しなくてはならなかったのだが、『通話』は絶対に使いたくなかった。だって、音質悪くて聞き取れないの分かってるんだもん(キャリア方面の方、ゴメンなさい)。顔をあわせて話すのはちょっとアレっていう向きにも、iOS 7がインストールされた機器同士なら、通常の『通話』のように使えるし。相手がどこのキャリアだろうが、世界のどこにいようが、高音質で、無料で会話ができる。もう、使わないという意味が分からない。

という感じで過ごした1週間。うわー、どうなるんだろうという事態になったこともあったけど、なんだかんだで楽しかった1週間。iPhone 5sで絶景パノラマもいっぱい撮ったし、バーストモード使って、街中にいるリスをカメラ目線で捕らえたりと、使い倒してきましたよ。

iPhone 5sのパノラマモードで撮影。iTunes Festival会場近くのコロラド川河畔にて

車の下に猫が! と思ったらリス!! iPhone 5sのバーストモードでカメラ目線の写真が撮れた

帰りの飛行機では、iBooks Storeの「映画化ブック&マンガ」で購入した電子書籍を読みまくる

帰りの飛行機は、iBooks Storeの「映画化ブック&マンガ」で購入した電子書籍がiPad内積読になってたので、ひたすら読みまくる。ゆったりしたビジネスクラスのシートで。あれっ? 最後のほう、なんかリア充の生態レポートになってしまったな。卒業旅行のシーズンも、もう終盤だけど、なにはともあれ、旅のお供にはiPhoneとiPadを。これだけあれば大抵のことはなんとかなりますから。

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