カシオ計算機の電子辞書「エクスワード」シリーズは、ビジネスモデルや生活モデル、高校生/中学生/小学生モデルなどをラインナップしている。主に収録コンテンツで違いを出しているのだが、ここでは最新の高校生モデル「XD-U4800」を紹介しよう。XD-U4800と連携するデジタル単語帳「EX-word with」にも注目だ。

高校生の必須アイテムとなった電子辞書

文科省の学校基本調査によれば、2012年の高校進学率は98.6パーセント。ほぼすべての学生が高校へ進学している。"勉強だけがすべてではない"とは言いつつも、その結果が後の人生に影響するのは避けられない。

過去に経験してきた方ならご存じのとおり、高校生活の3年間はあっという間に過ぎてしまう。大学へ進学する学生自身はもちろん、お子さんが高校生の親御さんにとっても気になるのは学習環境だろう。

最近では私立高校はもちろん国公立高校でも、電子辞書は欠かせないツールである。入学時の準備購入品にリストアップされており、授業での使用が前提となっているそうだ。ただし、購入を必須としている学校もあれば、使用を推奨する学校もあり、学校の方針によって異なる。

カシオの電子辞書「エクスワード」に新しい高校生モデルが登場

貴重な勉強時間をスピーディな検索で効率的に使い、もっとも知識欲が高まる時期に正確な知識を得られる電子辞書は、学生の「必須アイテム」と言ってもよいだろう。高校生の70%が電子辞書を使っているというデータもある(カシオ調べ)。そして数ある電子辞書の中でも、高いユーザビリティや素早い検索性を備えるのが、カシオの「エクスワード」シリーズだ。

ここでは、最新の"高校生モデル"となる「XD-U4800」を取り上げたい。エクスワードシリーズに共通する特徴として、出版社から発刊されている定評あるコンテンツ収録が挙げられるが、XD-U4800は特に、高校生に必要な英語コンテンツと機能を強化している。

高校生向けの電子辞書となるエクスワード「XD-U4800」(写真左)と、連携するデジタル単語帳「EX-word with XC-U40」(写真右)。XD-U4800のカラーバリエーションは、写真のブルーに加えて、ホワイト、グリーン、ブラック、ビビッドピンク、オレンジの全6色

高校生の英語学習という観点では、まず英和・和英辞書として「ジーニアス」「ウィズダム」「オーレックス」の3種類を収録。語法に強いジーニアス、コミュニケーションに強いオーレックス、受験に強いウィズダムという3種類の英和・和英辞典を収録しているので、引き比べで語彙力を高めたり、目的にあった学習を可能にする。学校や先生によって推薦辞書は異なるが、この3種類があれば、ほとんどの学校(と英語授業、学習)に対応できるだろう。

そして、高校で習う英文法の基礎勉強に使える「ゼロから始める英文法 高校レベル(改訂版)」や、読解力を鍛える「徹底例解 ロイヤル英文法 改訂新版」、英文のライティングやリスニングにも使える「表現のための実践ロイヤル英文法」といった収録コンテンツも目立つところ。さらに、英単語を反復して覚えるための「ユメタンシリーズ」や「キクタンシリーズ」など、ネイティブスピーカーの発音を聞いてリスニング力を強化するコンテンツ、定番とも言える「NHKラジオ英会話」のテキストと音声を1年分収録しているので、自分のペースで英語を耳から学習できる。

単純に知りたいことを調べるだけにとどまらないのが、エクスワードシリーズの特徴だ。約10万もの英単語をネイティブ発音で聞きながら、自分の発音を録音して確認するスピーキング学習機能は、日本人が苦手としてきた発音面の強化に最適である。収録コンテンツのネイティブ発音を聞いて、すかさず自分で発音・録音、再生してチェック。これを繰り返すことで、上達に大いに貢献してくれるはずだ。

このように、XD-U4800では、読む・書く・聞く・話すという4つの英語力をまんべんなく学習できる。これだけのコンテンツがそろっていれば、英語に対する学習環境は万全だ。

また、1回の入力で多くの辞書/コンテンツを検索できたり、検索結果の表示から別の項目を次々とたどっていけるのも、電子辞書ならではの使いやすさだ。基礎から応用、発展まで、幅広い英語レベルに対応できる。学生の間に英検やTOEICにチャレンジする高校生も増えているが、そんな挑戦を支援するコンテンツも用意されている。

多くの辞書を収録しているのは「エクスワード」が備える特徴の1つ

「ゼロから始める英文法」なら基礎英語から学び直すことや、復習にも役立つはずだ

例えば英検(実用英語技能検定)ならば、「英検2級/英検準2級/英検3級過去6回全問題集」、TOEICなら「TOEICテスト新公式問題集」が役に立つ。さらに漢検(漢字能力検定)向けのコンテンツや、大学入試センター試験で受ける6教科14科目に対応する150ものコンテンツで、高校3年間の学習環境を大幅に強化できるだろう。

また、親御さんが若い時に使った暗記カードのように、パラパラめくる感覚で自分のカードを作る機能や、覚えたい部分にマーキングするカラーマーカー機能など、五感を使った学習機能も備わっている。

英検やTOEICを目指す学生向けの辞書も充実している

単語帳を自身で作成する機能も搭載。やはり手書き文字が一番覚えやすいはず