iPhoneで毎日欠かさず使っているアプリは何かと問われたら、ブラウザアプリを挙げる人は少なくないだろう。筆者が最初にiPhoneを使ったとき感動したのも、「PCと同じように見える!」ということに対してだった。

その意味では標準アプリのSafariも優れているし、十分使えるのだが、App Storeには他にも様々なサードパーティ製のブラウザアプリがリリースされている。有料から無料まで数多くあるブラウザアプリの中から、ポピュラーなものをピックアップし機能を比較してみたい。

Google Chrome

Google Chrome

PCでも使えるGoogle ChromeのiOS版。 iOS 6.0 以降に対応している。Googleらしいシンプルなインターフェースが特徴だ。その分、機能面はやや控えめか。売りはGoogleアカウントでログインすることで、PCやiPadなどと同期できること。

「戻る」「進む」のボタンやアドレスバーなどはSafariと同じく、通常消えた状態になっている。これらを表示するためには一瞬だけスクロールを上に戻してやる必要があるのもSafariと同じだ。ただし、ボトム表示のSafariと違ってChromeではページのトップに出現する。アドレスバー自体が検索窓の役割も果たしており、直接検索キーワードを入力することでGoogle検索へと移行する。その際、入力中に検索候補も表示されるなど、Google検索と同じ感覚で使用できるのはありがたい。検索エンジンはデフォルトのGoogleの他、Yahoo!JAPAN、Bingから選択できる。なお、Safariと違ってページ内のフリックはタブの切り替えとなっており、「戻る」「進む」ではない。ここは今後カスタマイズできるようになると嬉しい。

また、URLを入力しようとすると、キーボード部分の上に「:」や「.」「.com」といったよく使う文字列が表示され、入力をサポートしてくれる。

もうひとつの売りは、Chromeならではのシークレットタブ機能だ。通常のタブだと履歴が残ってしまうが、シークレットタブで開いたページは閲覧履歴に残らない。iPhoneを人と共有することは少ないと思うが、共用のPCと同期して使っているという人にとっては何より嬉しい機能になるかもしれない。