説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iOS 7.1にアップデートしたら、Wi-Fi同期できなくなりました!?」という質問に答えます。

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iOS 5/iTunes 10.5からサポートされた「Wi-Fi同期」は、無線LAN経由でiPhoneとパソコン(iTunes)を同期する機能です。Wi-Fi同期を有効にしておけば、iTunesライブラリに保存している音楽、アプリや写真、ムービーなどのデータをワイヤレスでパソコンに転送できます。iPhoneが電源に接続され、かつ無線LANで通信可能な状態であれば定期的に同期されるので、万が一iPhoneにトラブルがあったときも安心です。

このWi-Fi同期、あるタイミングで利用できなくなることがあります。そのひとつが「iOSのバージョンアップ」で、実際iOS 7.1にアップデートするとWi-Fi同期が利用できなくなります。iOS 7.1へのアップデートが完了した直後、「iTunes Wi-Fi同期を再び有効にするには、ケーブルを使用してコンピュータに接続してください」と表示されたとおりに作業する必要があります。

手順はかんたん、iTunesを起動してLightningまたはDockケーブルでiPhoneとパソコンを接続し、iPhoneの設定画面を開き、「概要」タブにある「Wi-Fi経由でこのiPhoneと同期」をチェックします。これで、iOS 7.1へアップデートする前と同様に、Wi-Fi経由でパソコンとiPhoneを同期できるようになります。

iOS 7.1へアップデートすると、Wi-Fi同期が無効化されてしまいます。元へ戻すには、いちどパソコンとケーブルで接続し、iTunesの設定を変更するしかありません

iTunesでiPhoneの設定画面を開き、「概要」タブにある「Wi-Fi経由でこのiPhoneと同期」をチェックします