iOS 7はデザインから刷新されたがiOS 8は機能追加や修正項目も少ないと予測されている。画像はiOS 7のもの

9 to 5 Macが次期メジャーアップデートの「iOS 8」において、Appleが変更を加える可能性のあるポイントを紹介している。Notification Centerをはじめ、全体にユーザーインターフェイスのリフレッシュが行われるほか、Game Centerのようにアプリそのものの削除が検討されているものもあるなど、横断的なアップデートとなっている。

同件は9 to 5 Macが3月14日(米国時間)に報じている。同誌によれば、複数ソースの情報を基にしているとしているが、具体的な情報源等は不明だ。今回の情報は、以前のHealth BookMaps新機能のほかに、いくつか確認できた変更点をまとめたものとなっている。

なお、「iOS 8」の名称になるとみられる次期モバイルOSのメジャーアップデートは今年6月での開催が見込まれるWWDC 2014で正式発表されることになると考えられるため、残り数カ月の間に決定やデザインが覆される可能性も同誌では指摘している。

Notification Center

iOS 7における「Notification Center」は、画面上部から引き出し式で通知メッセージ一覧が確認できる半透明のメニューだが、iOS 8ではこれが若干整理され、現在の「Today」「All」「Missed」から「Today」「Notifications」の2種類となった。つまり通知メッセージがNotificationsページに集約された形となっている。同誌によれば、これは昨年2013年10月にAppleが買収したパーソナルアシスタント技術を開発している「Cue」の技術を統合して、SiriとNotification Centerを一新した結果だという。

アプリとApp Storeの通信機能

AppleはiOS 8で「XPC」と呼ばれる新しい機能導入を検討しており、ここで用意される新APIを利用することでアプリはApp Storeとの新しい通信機能を確保できるという。これにより、いわゆるソーシャル的な「共有」機能が強化され、例えば写真加工アプリがバックグラウンドで自動的に写真をInstagramやFacebook等へ投稿(プッシュ)できるなど、より柔軟な運用が可能になるとみられる。ただ、もともとこの機能はiOS 7の開発バージョンに存在し、正式版で突然削除された経緯があり、iOS 8でも同様の経緯をたどる可能性があるとする。