会場はモデルハウス

早朝にアクティビティをこなした後、定刻に出社するという「エクストリーム出社」。この言葉、一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。3月某日、モデルハウスで「エクストリーム茶会」が行われるということで、早朝の茶会とモデルハウス見学を体験してきた。

企業がつながるきっかけに

今回の「エクストリーム茶会」は、テレビ番組制作などを行うタノシナルの「タノシナル茶道部」が主催して行われた。場所はなんと、練馬ICハウジングギャラリーにあるアキュラホームのモデルハウス。

タノシナル茶道部で主催の天谷窓大氏によると、もともとは個人の活動として行っていたエクストリーム出社だが、話題になったことを受け、今回は会社の公認を受けたイベントとして開催したという。様々な企業とつながるきっかけにしていきたいという理由から、天谷氏の勤務するタノシナルの社員有志が協力する形で実現したとのこと。

朝7時にモデルハウス集合

目にも鮮やかな桜湯

朝7時、モデルハウスに続々と人が集まってきた。「和モダン」の雰囲気が演出されているリビングで談笑しながら開始を待つ。茶道部の方々に差し出された「桜湯」が凍えた身体を暖めてくれる。

参加者が集合して自己紹介が終わると、早速茶会が始まった。前半組と後半組に分かれて茶会が行われ、自分の番を待つ間にモデルハウスを見学するという流れだ。

光が差し込むリビングに集合

早朝のモデルハウス見学

まずはモデルハウス内の見学へ。朝から初対面の人とモデルハウスを見学するなんて、滅多にない機会だ。

今回の会場であるモデルハウスは、「ジャパネスクモダン」がデザインコンセプト。木の格子や無垢の床がアクセントとなり、和の雰囲気を引き立たせていた。

「土間空間」の玄関は広々としている。リビングの横には「匠階段」。同社オリジナルデザインで、階段の片側が壁、片側が木の格子になっている。

吹き抜けのリビングには大きな窓。取材はもちろん早朝だったため、朝の爽やかな日差しを感じることができた。ダイニングキッチンは、オープンキッチンになっている。

リビングは吹き抜け

格子が印象的な「匠階段」

2階には、ウォークインクローゼット付きの寝室や、広々とした浴室、住宅購入者のための打ち合わせコーナーが備えてあった。子供部屋もある。

会話が弾みそうなオープンキッチン

2階は白が引き立っていた

同モデルハウスが持つ特徴の一つは、2階の上にある「小屋裏大収納」。屋根裏部屋のようなスペースで、物置などとして使うことができる。階段から上がってそのまま物を置ける上に歩きやすいため、活用の幅が広いとのこと。「茶会」が行われたのもこの部屋だ。

本格的な茶会を体験

本格的な茶会

部屋見学を終え、茶会へ。最初に「お茶のいただき方」という説明と懐紙が配られた。本格的な雰囲気に少し緊張しながら小屋裏大収納へ上がると、着物を着た茶道部の方々が迎えてくれた。

作法を教えてもらいながら、お茶菓子とお茶をいただく。朝から背筋を伸ばしてお茶の苦味を味わうと、一日をシャキっとした気持ちで過ごせそうだ。茶室に見立てた室内には、季節に合わせたハマグリ型の「香合」と、千利休の命日に合わせた菜の花が飾ってあった。菜の花は、千利休が切腹したときの茶室に置いてあったと言われているのだそうだ。

教えてもらいながらお茶をいただく

「小屋裏大収納」を茶室のように演出

お茶菓子として提供されたのは井村屋の新商品「おはようかん」(税別100円)。バナナ味とリンゴ味の2種類で展開しているようかんで、朝食べるのに向いているとのこと。ここでも、色々な企業とのコラボレーションが見受けられた。

お茶とようかんで目が覚める

もともとは同モデルハウスの和室で開催する予定だった茶会だが、打ち合わせの際に主催メンバーが小屋裏を見学した際、「身をかがめて入るので、茶室気分が味わえるのでは?」という話になり、小屋裏での開催が決まったという。確かに、身をかがめる動作からは、茶室の雰囲気を味わえた。

最後に挨拶をしたら、それぞれの会社へ。茶会とモデルハウス見学という異色の組み合わせで行われたエクストリーム出社、濃密な朝の時間を過ごすことができた。