さて、定刻となった。ほぼ時間通りにイベントはスタート。

London Grammarのヴォーカル、Hannah Reid

オープニングはLondon Grammar。Hannah Reid(Vo.)、Dan Rothman(Gt.)、Dot Major(Multi Instruments)という3人組。アンビエントなダブステップをベースに、Florence and the MachineやPortisheadを彷彿とさせる浮遊感溢れるサウンドクリエーションを身上としている。今年のFuji Rock Festivalへの出演が決定しており、Aviciiの次にユニバーサルが売り出そうとしているバンドであるとのことで、今後の展開に注目が集まる。この日はデビューアルバムである"If You Wait"から、"Hey Now"、"Strong"など6曲をプレイ。哀愁を帯びたギターに、憂いのあるボーカル、打ち込み主体のビートに絡み付く生ドラムなど、印象に残るパフォーマンスを披露してくれた。

London Grammarはこの夏、来日が決定している

セットチェンジ後、現れたのはラスベガス出身のオルタナティヴ・ロックバンド、Image Dragonsだ。ステージには一般的なドラムセット以外に、大太鼓、フロアタム数個、所謂オーケストラタム、さらに和太鼓が置かれていた。

一曲目は全米チャートで2位につけたデビューアルバム"Night Visions"収録の"Fallen"。選曲はすべてこの"Night Visions"からで、聴き慣れたものばかりではあったが、アレンジ面での発展が見られた。例えば、彼らをスターダムに伸し上げた代表曲"It's Time"ではアカペラからスタートしてみたりなど。

パフォーマンスは映像を組み合わせたりなど、派手な演出が目立った。それに加え、一斉になって太鼓類を叩く場面などがあったりなど、観客をグイグイと自分たちの世界へと引き込んで行く。

Image DoragonsのフロントマンであるDan Reynolds

"Radioactive"に"Nothing Left To Say"という曲順で、盛り上がりまくったところで終了。フロントマンのDan Reynoldsは、MCで「こんな歴史的なバンドが沢山演奏した会場にいられることが最高だ」と言い、London Grammarには「アルバムをいっつも聞いていて最高。インスパイアされているので今日ここで一緒に演奏できて嬉しい」と、Coldplayには「彼らは伝説のバンド。同じ時間を共有することができることだけでも本当に最高だ」と謝辞を。そしてまた「みなさんのサポートがなければアーティストとしては存在できない、だから本当に感謝している。ありがとう」とオーディエンスにもお礼の言葉を残した。

(C) iTunes Festival at SXSW