まずは安価な料金設定だ。「かざして募金」への登録手数料は無料で、月額利用料は基本料が1980円、利用料が募金額の1.8%となっており、これは振込・業務運営費、クレジットカード手数料等の実費相当のみだという。また、2014年8月末までの6カ月間は基本料も無料となる。孫社長は、「ソフトバンクとしては一切の利益を生み出さない。もし余った費用があれば非営利団体に寄付したい」と今回の取り組みが利益を目的としたものではないことを強調する。

まずは37団体が登録する

また、アプリで画像や文字列を読み取ればいいだけなので、ポスターや名刺、パンフレット、デジタルサイネージなど、あらゆる媒体を募金の窓口として活用できる導線の多さも魅力の一つだろう。

参加資格はすべての非営利団体にあるが、登録時には一定の活動実績や公共性、宗教や政治活動を目的としていないことなどの条件から審査が行われるという。まずは「あしなが育英会」や「スペシャルオリンピックス日本」「日本骨髄バンク」など37団体からスタートする。一般企業のロゴとの提携も進めており、現時点では日本ケンタッキー・フライド・チキンがスペシャルオリンピックス日本と提携済み。この場合は、企業ロゴを読み取ることで、その企業が支援する団体への寄付が行える仕組みだ。募金額に明確な目標は設けないが、将来的には1000団体の参画と、月に1億円の寄付額という規模を目指すとした。