デジタルノイズキャンセリングは、「効果が絶大」で、電車や飛行機での騒音を抑え、しかしアナウンスは聞こえるということで、黒住氏のお気に入りの機能の1つだそうだ。設定すれば、音楽再生中だけでなく、対応ヘッドホンを装着しただけでノイズキャンセリングを動作させることも可能だという。本体のスピーカー自体もステレオ化し、「音もなかなか良くなった」。

ハイレゾ対応も大きな変化だが、USB経由でDACなどを経由する必要がある。黒住氏は、「ヘッドホンから(直接ハイレゾ音源を)楽しめるのが本来の姿」としつつ、「もう一手間、やらなければいけないことがサポートできなかった」とコメント。それでも「今後の課題として、解決していきたい」と強調した。

こうした機能強化をしつつ、本体の厚みは8.2mmに薄型化。重さも5g程度軽くなり、「実際に持ってみると、手になじみやすい印象がある」そうだ。

Xperia Z以降、Z1、Z2と製品を拡大しているが、各モデルはほとんど共通のデザインを採用している。黒住氏は「同じ考え方でデザインしている」と話し、フレームを挟み込む「その形だけで美しい」というデザインを目指したという。その中でも少しずつ変更しており、Z1とZ2では、側面のフレームが銀色になり、これまでの「堅い印象」をやわらげ、よりすっきりとして薄く見えるように配慮したという。

Z2 Tabletは、「より薄く、より軽く」を目標に開発。Xperia Z2と同様のディスプレイ機能やノイズキャンセリング機能を搭載しつつ、「ここまでは難しい」というレベルまで薄型化、軽量化しつつ防水性能は維持。「米国のテレビCMで、iPadとGALAXYがケンカしているものがあるが、ここにXperia Z2 Tabletが入ったらどうなるか、と考えるほどの自信作」とのことだ。

薄さと軽さをアピール

LTE対応モデルも用意し、通話機能もサポート。今までXperia Z Ultraを「最大のスマートフォン」としていたが、「Xperia Z2 Tabletはどう言えば分からないけど、一番大きい電話かな」と黒住氏は笑う。通話に関しては、Bluetoothリモコンを用意し、そこにマイクとスピーカーを搭載し、通話できるようにした。

電話の子機としても使えるBluetoothリモコン

「スマートフォンからカメラを再定義する」とは、黒住氏がXperia Z1のカメラ機能に対して言った言葉だが、Xperia Z2 Tabletでは「タブレットでホームを再定義する」というキーワードを掲げている。電話機能が入り、美しいディスプレイを搭載し、「日本で出す時はフルセグの搭載も積極的に行う」ということでテレビとしても活用できる。モバイル端末でありながら、家庭での用途も想定した設計になっている。