多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「microSDカードを変えるとなにか変わる?」という質問に答えます。

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現在販売されているほとんどのAndroid端末には、補助記憶装置として「microSDカード」が採用されています。端末に同梱されているものをそのまま利用している人が大半と推測されますが、ビデオスナップを撮影する機会が多ければすぐに容量が不足します。最近人気の高速連写カメラアプリについても同様です。

microSDカードの空きスペースが不足気味であれば、買い替えを検討しましょう。そのとき、容量だけでなく「カードの規格」と「スピードクラス」をチェックしたうえで選ぶことが、後々の使い勝手に影響します。

microSDカードには「microSD」と「microSDHC」、そして「microSDXC」という3種類の規格が存在します。規格によって最大容量に差があり、microSDは2GB(ギガバイト)、microSDHCは32GB、microSDXCは2TB(テラバイト、1TB=1000GB)です。どの規格に対応するかはハードウェアの仕様次第ですが、2012年以降に発売された端末の多くはmicroSDXCに対応しています。対応しない規格のカードを使うとデータ破損などの問題を招くため、じゅうぶん確認したうえで購入しましょう。

「スピードクラス」は、(micro)SDHC/SDXCカードにおける持続的なアクセス速度の下限です。スピードクラスには2、4、6、10の4段階があり、読み書きの速度はそれぞれ最低2メガバイト/秒、4メガバイト/秒……とクラスの数字が「保証される最低限のアクセス速度」を意味します。実際にはメーカーや製品ごとに多少の差がありますが、ひとつのめやすにはなります。

アクセス速度に優れたカードを利用すると、写真や動画を再生するとき、メモリ/カード間でアプリを移動するとき、パソコンと同期するときなど、まとまった量のデータ/ファイルを転送するときに違いを体感できます。システム全体が高速化されることはないものの、ストレス軽減には役立つでしょう。

microSDカードには3つの規格があり、保証される最低限のアクセス速度はスピードクラスによって表されます

(記事提供: AndroWire編集部)