日本ギガバイトと日本AMDは15日、東京・秋葉原のツクモパソコン本店にて「GIGABYTE & AMD DetonatioNゲームイベント」を開催。AMDの最新APUとGPUや、GIGABYTEのゲーミングマザーボード「G1」シリーズの紹介に加えて、AMDのグラフィックスAPI「Mantle」のデモを行った。

「GIGABYTE & AMD DetonatioNゲームイベント」そのものについては、別記事でお伝えしているが、ここでは日本AMDと日本ギガバイトによるプレゼンテーションを中心に紹介したい。

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【レポート】ツクモ本店にて「GIGABYTE & AMD DetonatioNゲームイベント」開催 - プロゲームチームとのコラボPCなどを披露

AMD製品は「これから面白いことになる」

日本AMDの佐藤美明氏

まずは、日本AMDから佐藤美明氏による、同社の最新APUとGraphics製品の説明が行われた。AMD製品全体の話として「今、コストパフォーマンスが良い」「これから面白いことになる」と述べたのち、まずGPU製品についてアピールする。

コストパフォーマンスと先々の展開における将来性。最近のAMD製品のキーワードはこの2つ

佐藤氏は競合製品と比較した際のコストパフォーマンスのほか、PlayStation 4やXbox Oneといった次世代ゲームコンソールがGCNアーキテクチャをサポートするしていること、グラフィックスAPI「Mantle」による性能向上が期待できる点など、Radeon Rシリーズの強みを説明。第3者によるベンチマークテストの結果を示した。

R9 290XとGTX 780 Ti、GTX 780との比較

続いて、最新APUである「Kaveri」(開発コード名)に関しても、APU製品でHSAに対応した初の製品であり、ライバル製品と比較しても優れたパフォーマンスを発揮できる自信を見せた。

Kaveriについては最上位のA10-7850Kの品薄状態が続くが、同イベントに出席した日本AMD ストラテジック・アカウント セールス本部 ディレクターの稲川公裕氏によると、「すぐ解消できるように努力中」とのことだ

また、「Kaveri」に搭載された新機能として、24フレームの動画に対して、アプリケーションを問わずにフレームの間を補完して再生する「AMD FLUID MOTION VIDEO」について紹介した。

動画再生補間を行うのがKaveriの新機能。アプリケーションに依存せずに再生品質が向上するのは通常PCでも望まれる機能だろう

とにかくAMDとしてはこの部分を訴求していきたいようだ

このほか、イベントではBattlefield 4の「Mantle」版と「DirectX」版の比較デモを展示。ある場面でのフレームレートを比較すると、DirectX版の92fpsに対し、Mantle版では105fpsとなった。

イベントではMantleのデモを展示。この画面ではDX11が92フレームに対しMantleだと105フレーム表示されており、昨年のBF4で「Mantle対応にするだけで高フレームになる」と予告していた通りの違いを見せていた

今回のイベントに参加したゲーミングチーム「DetonatioN」に所属するnogatann選手も、Mantle版は「すっごくヌルヌル」と印象を語っていた。

ゲーミングチーム「DetonatioN」に所属するnogatann選手も、Mantle版を体験

ゲーミングマザーボードに対するこだわりをアピールするGIGABYTE

日本ギガバイトの木戸田徹氏

次に日本ギガバイトの木戸田徹氏が、GIGABYTE製品のKaveri対応状況とゲーミングマザーボードの「G1」シリーズついて解説を行った。まずは同社のマザーボードにおけるKaveriへの対応状況から。

チップセットにA88Xを搭載したゲーミングマザーボード「G1.Sniper A88X」を筆頭に、OC向けの「GA-F2A88X-UP4」、Wi-Fi対応のMini-ITXマザー「GA-F2A88XN-WIFI」など8製品が最新BIOS「REV.3.0」でKaveriに対応していることを説明する。

Kaveri対象製品はG1.Sniper.A88Xを含め8製品ある

GIGABYTE独自のDual UEFI BIOSによって、アップデートそのものに対する不安は少ないが、Kaveri非対応のBIOSをアップデートするためには旧世代のAPUが必要となる点は注意しておきたい。

対応BIOSはREV.3.0から。現在発売されている製品もパッケージに貼ってあるシールなどでBIOSのバージョンが分かるようになっているという

続いて、ゲーミングマザーボード「G1」シリーズの特徴を解説。GIGABYTE製品の高品質を支えているのが、通常の2倍にもなる厚さの銅箔を使用した基板や独自の品質基準「Ultra Durable 4 Plus」。低発熱設計によって、長期間の使用でも安定して利用できるという。

品質面にこだわるマザーボード

また「G1」シリーズでは、基板に搭載したオペアンプが交換可能(交換キットも販売中)で、好みの音質にすることができる。このほか、アナログ部をノイズからガードするパターン設計回路設計、ニチコン製ハイエンドオーディオコンデンサを使用する。

ゲーミングマザーボードG1のこだわりポイントは数多いが、USB DAC用USBポートなどサウンド面での力の入れ具合はかなりのものだ

さらにDACの接続に最適化された独自のUSB DAC-UPポートを備え、ノイズの少ない電源供給をDACに行えるとし、ゲーミング製品としてサウンド面に対するこだわりをアピールした。