2月13日から16日まで神奈川県・横浜市のパシフィコ横浜で開催された「CP+2014」。ケンコーグループのレンズメーカーであるトキナーのブースでは、「24-70mm/F2.8」のレンズが参考出品されていた。

トキナーブース

24-70mm/F2.8のレンズはどんなもの?

トキナーといえば、最近は広角系のレンズに定評がある。一方、マイクロフォーサーズ用の300mmミラーレンズという新しいレンズを出すなど、独特のラインナップを展開しているレンズメーカーだ。

近年、35mmフルサイズ対応の標準ズームレンズがラインナップからなくなっていたが、CP+2014では24-70mm/F2.8の「AT-X 24-70 PRO FX」という製品を参考出品していた。担当者は「このクラスのレンズはフィルム全盛時代に出していたとき以来」と、久しぶりの大口径標準ズームレンズとなる。デジタル時代に対応してより高画質化され、超音波モーターを搭載したモデルとなるそうだ。手ぶれ補正機構は装備せず、画質を最優先に、現在開発中とのことである。

参考出展された「AT-X 24-70 PRO FX」は、ガラスケース内の展示

発売が迫る期待の望遠ズーム

2012年のCP+2012でモックアップ展示、そして2013年のCP+2013では動作するモデルが展示されていた、70-200mm/F4の「AT-X 70-200 F4 PRO FX VCM-S」がこの春(2014年)発売される。同社初となる4段分の手ぶれ補正機構と超音波モーターも搭載した製品で、手にとって実機を触れることができた。

70-200mmのズーム域ではF2.8通しのレンズがいくつか存在するが、大きさと重量の関係で、手持ち撮影を続けるには相応の体力が必要となる。そのため、この製品はあえてF4通しにすることで、サイズと重量を抑えているのが特徴だ。

「AT-X 70-200 F4 PRO FX VCM-S」はフォーカス合わせも快適で、展示品は製品版に近いもののようだ