米Micron Technologyの子会社であるマイクロンジャパンは、13日から16日まで開催されたカメラ展示会「CP+2014」にて、同社の製品戦略と新製品に関するプレゼンテーションを実施した。

米Micron Technologyは、アイダホ州ボイジーに本社を置く半導体製造の多国籍企業だ。1978年の設立以来、企業向け事業が主体であったが、2006年にフラッシュメモリ製造のレキサーメディア、2013年にDRAM製造のエルピーダメモリを買収。現在では個人向け事業として、デジタルカメラ向けSDカードなどを取り扱う「Lexar(レキサー)」とPC向けSSDなどを取り扱う「Crucial(クルーシャル)」の2ブランドを展開している。

米Micron Technologyは1978年に設立された半導体製造の多国籍企業

半導体メモリー業界ではSamsungに次ぐ売上(過去12カ月の売上)

世界各国に開発・生産拠点があり、国内では広島と秋田に工場を持つ

個人向け事業としては「Lexar(レキサー)」と「Crucial(クルーシャル)」の2ブランドを展開

発表会に登壇したマイクロンジャパン Director of Japan Salesの大木和彦氏は、レンズ交換式カメラの出荷台数が、2003年から2013年までの10年間で約14倍に伸びているとし、レンズ交換式カメラでの写真・動画撮影に必要なSDカードを提供する「弊社の役割が増している」と語った。

マイクロンジャパン Director of Japan Salesの大木和彦氏

国内におけるレンズ交換式カメラの出荷台数

続けて同氏は、Lexarブランドの新製品として、USB 3.0リーダー付属のmicroSDHC/SDXCカード、USB 3.0対応の4スロットリーダーなどを紹介。USB 3.0リーダーはUSB 2.0リーダーと比べて、最大5倍の速度でデータを転送可能だとし、新製品は「高速記録、大容量に加えて、高速転送が特徴」だと説明した。

LexarブランドのSDカードは高速伝送が特徴

USB 3.0リーダーはUSB 2.0リーダーと比べて、最大5倍の速度でデータを転送できる

16.8GBのHDビデオ転送時、USB 3.0リーダーを使えば、ビデオカメラとPCをUSB 2.0で直結するのに比べて、約7倍の速度でデータを転送可能

633x microSDHC/SDXC(USB3.0リーダー付属)

300x microSDHC/SDXC(SDアダプタ付属)

600x microSDHC/SDXC UHS-I

プロフェッショナル USB 3.0 ワークフロ・リーダー

なお、マイクロンジャパンは「CP+2014」のSDアソシエーションブースにて、LexarブランドのSDカードやSDカードリーダーを展示した。

SDアソシエーションブースに設置されたマイクロンジャパンの展示ブース

Lexarブランドの新製品となる「633x microSDHC/SDXC」と「600x microSDHC/SDXC」

USB 3.0対応の4ポートリーダーハブ「ワークフローHR1」に、専用のカードリーダーが1つ接続された状態。使いたいメモリカード用の専用カードリーダーを購入してワークフローHR1に装着することで、最大4枚のメモリカードから同時にデータ転送できる

ブースではLexarブランドの商品ラインナップなども紹介