カメラと写真映像の情報イベント「CP+2014」が、今年もパシフィコ横浜で開催。ベンキュージャパンのブースでは、27型WQHD液晶ディスプレイ「BL2710PT」と24型WUXGAカラーマネジメント液晶ディスプレイ「PG2401PT」を展示していた。

カメラと写真映像の情報イベント「CP+2014」の会場となった、神奈川県・横浜市のパシフィコ横浜。2月14日は大雪に見舞われ、その影響で翌2月15日は(せっかくの土曜日だというのに)開催中止になってしまった

CAD/CAMモード搭載の「BL2710PT」

BL2710PTは27型ワイド液晶ディスプレイ。WQHD(2,560×1,440ドット)表示に対応している。CAD/CAMソフトウェアを活用するオフィスワーカーに最適なディスプレイで、目の負担を軽減する「フリッカーフリー」機能にも対応する。店頭予想価格は75,800円前後。

WQHD(2,560×1,440ドット)表示に対応する27型ワイド液晶ディスプレイ「BL2710PT」

メカニカルデザインや設計などに使用される、CAD/CAMユーザーに向けた専用モードをプリセットしている点が特徴。このモードでは、細かい線を見るのに適した画面の輝度や色合いに、自動調整してくれる。また、フリッカーフリー(画面の細かいチラツキがない)仕様によって、ディスプレイを長い時間見続けることで起こる頭痛、眼精疲労、視力障害などの症状を軽減できるという。

ブースの説明員によると、ディスプレイ製品を多く手がけるベンキューだが、CAD/CAM分野に向けた製品はこれが初めて。ユーザーからは「ようやくベンキューが出してきたか」といった声が寄せられているという。製品情報を見て、「実際に実物を見てみたい」と展示ブースを訪れるユーザーもいるとのことだ。

「CAD/CAMモードでは、繊細な表示が可能です。線画などを扱っているユーザーさんにとって、便利に使っていただけるのでは」と説明員。フリッカーフリーについても好評で、説明員も「フリッカーフリーの液晶ディスプレイは意外と数が少ないのですが、ベンキューの液晶ディスプレイは多くのモデルがフリッカーフリー仕様なのが強みです」とアピールする。BL2710PTはアスペクト比が16:9の27型WQHDディスプレイとあり、大画面と高解像度で「作業効率がとても良い」という評判も上がっているようだ。

色再現性に自信あり、「PG2401PT」

PG2401PTは、IPSパネル+LEDバックライトを採用したカラーマネジメント対応の24型WUXGA(1,920×1,200ドット)液晶ディスプレイ。デザイナー、カメラマン、印刷オペレーターといった職種に向けた製品となる。昨年の10月に発売しており、店頭予想価格は128,000円前後。

IPSパネル+LEDバックライトを採用した24型液晶ディスプレイ「PG2401PT」

sRGB比100%カバーを実現するなど、高い色再現性が製品の特長。CMYK色域は100%カバー、Adobe RGB色域も99%カバーする。これにより、鮮やかな赤い花、緑の葉、青い空などを正確に再現できるという。また、ハードウェアキャリブレーションに対応しており、別売りのキャリブレータを利用することで、ディスプレイの3D LUTを直接調整できる。

低反射素材を採用した「遮光フード」も標準で付属。蛍光灯など外光の映り込みを防ぎ、より正確な色再現が可能だ。このほか側面にはSDカードスロットを備え、利便性の向上が図られている。

今回展示されていた液晶ディスプレイは、一部のユーザーからは既に定評があるものの、一般の写真愛好家にはまだ馴染みが薄い製品と言える。説明員は「CP+2014のような展示会を通じて、今後も幅広い層に自社製品をアピールしていきたい」と話していた。