洋食好きにはたまらない「富良野オムカレー」とは!? (写真は、「レストラン ノルドゥ」の「オムカレー」(1,000円)で、「さくらたまご」を使ったふわとろが特長)

カレーライスの上にトロトロのオムレツが乗った「富良野オムカレー」は、北海道の豊かな食材とご当地ならではの洋食文化がドッキングした、今人気沸騰中のグルメ。今回は、地元の口コミをもとに富良野の洋食屋を取材し、「富良野オムカレー」を食べ歩いてみた!

素材は全て地物、1,000円以内で提供

オムカレーには、「ふらの産の牛乳を添えること」のルールも

「富良野オムカレー」を紹介するwebサイトでは、現在、オムカレーを提供する15店舗のレストランや食堂が紹介されている。このオムカレーの最大の特徴は、チーズやバターなど乳製品のほか肉類、野菜類にいたるまでのすべてを地元産の食材でまかなっていることだという。

おいしいものをリーズナブルに。そんなB級グルメの王道を行く「富良野オムカレー」だが、一方で「ふらの産の牛乳を添えること」「卵は原則として富良野産を使い、中央に旗を立てること」など独自のルールでゆるく規定もされている。また、「富良野オムカレー推進協議会」の義務づけで、提供価格は税込み1,000円以下に押さえるなど価格帯が統一されている。

30種類ものスパイス、隠し味に醤油を

今回は、地元の洋食大好きという30代の女性たち数名から、「富良野でオムカレーといえばここでしょう」という数店舗を教えてもらった。最初に訪れたのは、カフェ&ビストロ「パニエ」。ここでは黒カレーをベースにした「富良野オムカレー」を堪能できる。

色合いの黒さの秘密は、富良野産タマネギとお醤油。このタマネギを3~5日間もかけてラードでじっくり炒め、野菜や果物、チーズに30種類ものスパイスを加えて作るというのだ。隠し味はお醤油少々。そんな「パニエ」の一品は1,000円。口へ入れてみると、カレーの辛味はやや強めに感じる。一緒についてくるサラダの野菜は実にみずみずしく健康的な一品だ。

カフェ&ビストロ「パニエ」の「富良野オムカレー」は1,000円

●infomation
カフェ&ビストロ「パニエ」
北海道富良野市北の峰町22-27

「ふらのワイン」でカレーにコクをプラス

「見かけは本当に普通の食堂。でも店員さんたちは明るくフレンドリーで、あつあつのオムカレーはオーソドックスでおいしいの」。女性陣が口をそろえてオススメするのが「山香食堂」だ。シンプルなのれんが飾りっ気もなく下がっているだけの、見かけは普通の食堂。

ここで出されているのが、看板メニューの「オムカレー」(800円)である。タマネギの甘酢漬けをライスに混ぜた隠し味に、「ふらのワイン」を使ったカレーソースがつくりあげるという、まさにオムカレーの王道をいく一品だ。一品料理はコロッケやポテトサラダなど、その時々で変化するというからこちらも楽しい。

人気店「山香食堂」の「オムカレー」は800円

●infomation
山香食堂
北海道富良野市緑町9-20

上富良野産の豚トロをトッピング

「何とお好み焼き屋さんで出されている、富良野オムカレーもあるよ」、というミスマッチにつられて最後に訪れたのは、鉄板・お好み焼き「まさ屋」。ここは熱々の鉄板の上で繰り広げられるパフォーマンスと地元食材を使ったオリジナルメニューが有名なお店だ。

一押しは、鉄板で作るバターライスと大西養鶏場のさくらたまご、店自慢の赤ワインたっぷりのデミグラスソースとカレーがドッキングした「富良野オムカレー」(1000円)だ。つけ合わせのトッピングは、上富良野産の豚のほほ肉「豚トロ」というからゴージャスな一品。アツアツで食べ応えのあるオムカレーを堪能したいなら、是非オススメしたい店である。

お好み焼き屋さん「まさ屋」の「富良野オムカレー」は1,000円だ

●infomation
鉄板・お好み焼き「まさ屋」
北海道富良野 日の出町11-15

以上、ざっと駆け足で紹介した、富良野オムカレーと人気店の看板メニューたち。しかし、このエリアにはまだまだ魅力あふれるオムカレーを提供する店が数多くある。今後も増えていくこと確実な、富良野ならではのご当地グルメ。近くまで訪れた際は、是非ご賞味あれ!

※メニューの値段は全て、2014年4月以降に変わる可能性があります。確実な値段は必ず店舗へお問い合わせください