2月13日より開催されている国内最大級のカメラ展示会「CP+2014」。シグマブースは今回、大盛況だ。注目は2月10日に発表になったばかりの「dp Quattro」。今までにない特殊なフォルムと、新開発の「Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー」が生み出す画質に注目が集まっている。実機に触れられるハンズオンコーナーには30分以上の待ち行列ができていた。

例年同様白と黒を基調にしたシグマブース。人だかりの多さは例年以上だ

盛況の理由は2月10日に発表されたばかりの「dp Quattro」シリーズ。レンズの焦点距離が異なる「dp1」「dp2」「dp3」と3機種がラインナップされている

ハンズオンコーナーで試せる「dp2 Quattro」以外にショーケース内には19mm広角レンズの「dp1 Quattro」、50mm中望遠レンズの「dp3 Quattro」も見ることができる。またアクセサリとしてレンズフードやビューファインダー、革ケースが付いたものが展示されている。

dp2 Quattro。グリップ部分の特殊な形状が人気の理由だろうか

19mmレンズのdp1、50mmのdp3も展示されている

オプションのレンズフードとケースに入った状態のものやビューファインダー付きのものも展示。さらにdp3にはカタログにない大きなフードが付いたものが展示されていた

ハンズオンコーナーには3台のdp2 Quattroが置かれ、触って試すことができるようになっている。注目度の高さはその行列に現れており、13日午前中に設けられたプレスと一部招待客のみのプレミアタイムでも30分待ちと大盛況だった。

ハンズオンコーナー。とにかく一度触ってみたいという人が多いようで、30分以上の待ち時間だ

さて実機を触ったイメージとしては、まず想像したよりも大きいということ。イメージ写真ではコンパクトに見え、確かに厚みは薄いのだが、横幅は一眼レフのカメラよりも広い。ちょうどこれまでのDP Merrillを薄くして、さらにグリップをつけたイメージだろうか。下に掲載したiPhoneとの比較写真を見てもらうと分かるように、iPhoneよりも横幅が広い。グリップ部分ができたことでホールド感は高くなっており、バッテリーもこの部分に入る。前機種では不評だったバッテリーのもちの悪さも改善されるかもしれない。上部に付いている2つのダイヤルはそれぞれ絞りとシャッタースピードを変更できる。

撮影後にプレビューが表示されるまでの時間は結構長い。現在はまだ発売前の試作機ということもあって評価は難しいところだが、「Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー」の撮像処理はかなり複雑でそれなりに時間がかかるだろうとのことだ。

両手でしっかり握れる大きさ。大きなグリップが安定感を生み、ボディからはみ出す大きなレンズも魅力的だ

iPhone 5sと並べてみたところ。iPhoneより横幅は広い。高さはほぼ同じだ

発売時期は未定だが、説明員によると「夏までにはなんとか出したい」とのこと。ただ少数精鋭で開発を行っているシグマだけに遅れる可能性もあるとのこと。注目度の高い製品だけに、1日も早い発売を期待したい。